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初めの一歩
今日からnoteを書き始められるのは、新型コロナウイルスがきっかけで、自分が大きく変化したおかげ。
つい先日小学校を卒業したばかりの娘が、3月2日からの一斉休校でずっと家にいることになった。それがきっかけで、突き動かされるように走り出し、私はいきなりデジタル署名運動を始めてしまった。
周りにも驚かれたが、実は自分自身が一番びっくりしている。署名の趣旨は、日本の学校のデジタル化を推進し、早急なオンライン教育の導入を促すというもの。
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2016年にオットの仕事で住んでいたシリコンバレーから帰国し、日本の公立小学校に転校して以来、日本の学校がアナログ過ぎるという問題点に危惧を抱いていた。
シリコンバレーはかなり特殊な地域だとは思うが、アメリカは総じてデジタル化が進んでいる。携帯でクーポン割引なんてシステムはとっくの昔に使われていたし、もちろん今夜のレストランの予約も、学校の今日の欠席届さえオンラインで出来るのだ。
そんなところから、日本の公立校に転校したら、あ〜らびっくり、デジタルとは程遠い現実が待っていた。
先生と保護者のメールのやりとりは禁止。でも、その小学校では、ほんの3年前まで一斉メールもなく電話連絡網を使っていたのだから、さして驚く事でもないのかもしれない。
アメリカの小学校では、娘の宿題リストに先生のメールアドレスがあり、「わからなかったらいつでも連絡してね。」と書いてあり、宿題だけでなく何か問題があれば、気軽に先生とメールでやりとりが出来た。
かたや日本の先生は毎日、クラスの子供たちの連絡帳に手書き返信などという、どう考えても無駄な労力と時間をかけている。
日本は先生の働き方改革なんて言っている割に、こうした授業以外の煩雑な仕事が多すぎるのだから、先生のためにも一刻も早くデジタル化すべきだと思う。
今までは、そんな旧態依然としたシステムでもなんとか持ち応えてきた日本の教育だが、今回、コロナウイルスで長期休校になったことで、この深い深いアナログの闇が露呈してしまったのだ。
時を同じくして、ロックダウンされた海外の友人たちからは、子供たちがオンライン授業を受けている様子がどんどん送られてくる。
その写真を見ながら、GDP世界第3位(ドルベース)の先進国である日本の子供たちが、学ぶチャンスを無くしているのは全くもって異常なことだと思うと、私の中にどんどん違和感が増していった。
授業もなく友達とも会えない、そうして1ヶ月も放置された子供がいる日本中の家庭では、かなり阿鼻叫喚な景色が展開しているかもしれない。
今までそんなこと気にも留めていなかった保護者も、ここにきて、さすがにオンライン授業というワードが頭の片隅によぎるのではないだろうか。
そして違和感マックスになった私は、これ以上見て見ぬフリは出来ないとデジタル署名を始めたというわけだ。
もちろん、最初は躊躇したし、行動を起こすのが怖かった。署名を始めてまだ2週間ほどだけれど、すでに沢山の、嬉しかったり残念だったりする出来事があった。
でも、やらない後悔をするよりは、やって後悔する方が良いじゃないか!そう思って腹を決めた途端、どんどんワクワクしてアイデアが溢れてきた。
コロナウイルスから、恐怖や怒り、悲しみや苦しみを感じる人が沢山いると思うけれど、今の私は、ありがたいことにそれらとは別のものを受け取れている。
そのことがまた一歩、私を前に進ませてくれるのだと思う。どこまでいくのかはわからないけれど、とにかく進んでいく私の歩みを綴っていきたい。
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