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今更ながらサイゼ論争について考えてみた
「初デートでサイゼはアリかナシか」
これは一昔前に旧Twitterでとてつもない物議を醸した議題だ。この論点は私が思うに2つである。
まず一つ目が「店の系統と相手への敬意の関係」だ。簡単な言えば、「相手との関係で店を決定すべきか」ということだ。
私はファミレス飲み、せんべろ、居酒屋、バーなどは一緒に行く人に対する安心感で分けてる気がある。なので個人的には、初デートという緊張感のある関係で気心知れた人たちの多い人の行く場所は、自分たちが浮いた存在に感じるので、行かない。
二つ目は「支払う金額と相手への想いへの関係」だ。簡単に言えば「金額はその人に対する思いの指標になるか」ということだ。
これもわからないでもない。高い店に連れていってスッと奢れるような人になりたい気持ちもある。多くの女性はデートで奢ってもらえるような人でありたいようだ。だから奢って見栄を張るなら、安価なものが多い店を選択肢に入れることはするかもしれない。
要するに、この議題は「初対面にどう気を遣うか」を見極める質問と言える。
自分と相手の「関係性」を重視している場合、サイゼのような緊張感のある人たちが行くとは考えにくいファミレスは選択肢に入れない。環境そのものが緊張感のある場所であれば、自分たちの緊張感の正体が自分たちで作り出しているものではなく、環境による部分が大きいと感じることができる。
一方、自分と相手の「経済力」を重視してる場合、サイゼのような安価なものを提供してくれる店は最適なのである。というよりもサイゼほど安価にお酒が飲める店は数少ない。(ハウスワインが100円は破格である)
この時、どの料理をどう頼んでも経済的に痛手にならないので、男性は自分の経済的負担を気にしなくて済む。だからこの質問でサイゼが「あり」と答える人は「男が奢るものだ」という考え方をしている傾向が強い。
だが見過ごしてはならないのが、「割り勘が主流」という考え方である。女性も経済的に豊かになりやすい時代になったので、自分の分は自分で出して借りを作りたくないと考える人が増えてきている。
人には「返報性の原理」という心理作用があり、何かしてもらったら返したいのだ。つまり、無理に奢ろうとすると、かえって嫌われる可能性がある。私は実際それで嫌われたこともある。
なので、一概には言えないが、今の時代は「自分と相手の身の丈に合った店選びができる」ということがデートするときの大人な対応なのかもしれない。