059.（どうでも）良いことに気づいた話

 （どうでも）いい…（どうでも）良いことに気づいたという話。

　普段、アイスコーヒーをよく飲みます。
　グラスに氷をたくさん入れて飲むのですが、普段から、困っているというか、これなんとかならないかなぁと感じていることが、一つあります。

　それは「グラスの結露」です。

　冷蔵庫で冷えているので結露は当たり前なのですが、何も敷かずにテーブルに置けば、「テーブルびしょびしょ問題」が発生します。
　吸水性のコースターを使うと、「コースターびしゃびしゃ問題」に変わります。ついでにコースターの形で、テーブルに水の跡がつきます。
　これでもかと、身近にあったコルク製の鍋敷きを使うと、テーブルは大丈夫なのですが、今度は「コルクびちゃびちゃ問題」と。

　飲み始めたときはいいのですが、仕事をしたり、読書をしたり、noteを書いたりして、しばらくグラスをそのままにしていると、気づいた時には問題が発生しています。

　グラス自体の結露はともかく、結露が垂れてテーブルが濡れてしまうと、メモ紙や本が誤って濡れてしまうということもあり、最近ではコルク製の鍋敷きの上に吸水性のコースターを置いて、アイスコーヒーを飲んでいるという始末。

　まぁ、何にしてもいずれは乾くのですが…。

　ただ、この結露、なんとかならないかなぁと、常々感じていたのです。

　先日、車が納車されました。
　事故を起こさないように、また安全運転が意識できるようにと、近くの神社までお守りを買いに行くことに。

　神社までの道中、音楽を聴きながら、真っ直ぐな道路を快適に走っていました。歌も歌っていたかもしれません。
　まだ車体の感覚に慣れていませんでしたが、新しい車（中古車ですが）を運転できることに楽しみを感じながら運転をしていた、その時です。

 「グラスに入れる氷を減らせば、結露も改善するんじゃないか？」

　と唐突に、結露の対応策が頭の中に浮かんできたのです。
　あまりにも唐突だったので、「エッ！？　このタイミングでそれ思い浮かぶ？」と自分の頭にツッコミを入れてしまうほど。

　それからは、運転よりも氷と結露のことばかり考えてしまいました。

　やはり、私には、安全運転のためにお守りが必要なようです…。

　無事に帰ってきてから、先ほどの対応策をさっそく試してみました。
　今までグラスがいっぱいになるほど入れていた氷を、グラスの半分くらいにして様子を見ましたが、当然、結露するのでイマイチよくわかりません。

　そこで、グラスを３つ並べて実験してみました。（その時は、時間と心に余裕があったようです。）

　水を入れたグラス、氷を半分まで入れて水を入れたグラス、そして氷をいっぱいに入れて水を入れたグラスを並べて、しばらく置いてみてみました。
　当然と言えば当然ですが、どれも結露はするものの、やはり車の中で唐突に湧き出てきた対応策のとおり、結露の量に差があることがわかりました。
　氷が少ない方が、結露の量は少ないことがわかったのです。

　実験する前からわかっていたことだとしても、実験してみて良かった！

　その後、アイスコーヒーを飲む際に、氷をグラスの半分くらいにしてみると、吸水性のコースターだけでバッチリ！
　コースターびしゃびしゃ問題も発生しませんでした。

（どうでも）いいこと、かもしれません。

　さて、ここからが本題なのですが…。（前置きが長い…。）

　今回の結露への対応策だけでなく、以前にも少し書いたことがあるのですが、全く考えていない時に、ふと頭の中にグッとくる言葉が浮かんできたりすることが時々あります。
　私の場合、比較的、運転をしている最中に多く訪れるのですが、普段考えているときにはなかなか思いつかないことが、全く別のタイミングで、全く他のことをしているときに、唐突に思いつくことがあるのです。

　なぜこのようなことが起こるのか考えてみると、それはやはり普段から意識しているからだと思いました。
　今回の結露については、普段からなんとかならないかなぁと思っていましたし、自分の中でグッとくる言葉も、普段、生活の中でそのような言葉が無いかなぁなんて探していました。

　そのように普段から意識をしていたからこそ、何もしていないタイミングで唐突に湧き出てきたのだと。
　ただの思いつきとは異なる、発想が湧き出てくるのだと思いました。

 「アイデアのつくり方」（ジェームズ・Ｗ・ヤング著 / 今井 茂雄 訳）という本があります。
　ご存じの方も多いかもしれませんが、その中で、アイデアが作られる方法として同様のことが書かれており、正にこのことなんだと腑に落ちました。 

 「問題意識を持つ」というほどのことではないですが、普段の生活の中で「これ何とかならないかぁ」とか「これが困るんだよね～」などということがあったら、そのままにせずに少しだけ意識を向ける機会を作ってあげると、いい対応策、いいアイデアが、唐突に湧き出てくるかもしれません。

　私にとっては、とても良いことに気づくことができました。
　皆さんにとっては…（どうでも）良いことかもしれませんが…。

　
　ちなみに、グラスの結露ですが…。
　結露をしないグラスというものがあるそうなので、皆さんにはそちらをおススメします！