073.「かける人」
いくつになっても夢を持ちたいもの。
絵本屋開業を夢見るおっさん、自称 絵本作家のれいです。
今日、私が以前に勤めていた職場で大変お世話になった方と久しぶりに会う機会があり、一緒に昼食を食べに行きました。
退職をしてから約半年ぶりに会うこともあり、昼食をとりながらも、お互いの近況や子どものこと、その方が趣味でされている登山やランニングのこと、以前勤めていた職場のことなど、会話が途切れませんでした。
お互いにその後の予定が無かったこともあり、そのままコーヒーを飲みに行こうと誘われて、次のお店へ。
そこでも、先ほどと同様に会話が続き、その会話の中で私が7月上旬ころからnoteを始めたという話もしました。
今のところ毎日公開を続けられていることや、日付がかわるギリギリに公開をすることができた話などをしたのですが、書くことについてはそれほど抵抗がなく、これまでの職場でも比較的書くことが多かったという話をしたところ、その方から「○○さん(私の名前)は書ける人なんですね。」と言われたのです。
「書ける人」
普段なら何も考えずに聞き流してしまいそうな言葉。ありきたりで、ありふれた言葉なのですが、その時は何か心に残るものがありました。
「書ける人」って表現、なんかイイ。
「書く人」じゃなくて「書ける人」。
なんかイイんです。
書くことも好きですし、今のところnoteも続けられている。
「うまい下手は別として、オレは書ける人なんだな」と、ストンとなんの引っ掛かりもなく心のどこかに収まった感じがしました。
その方と別れてからも「書ける人」という言葉が心に残り、自分のことを少しふり返ってみると、
noteを毎日公開している、記事が「書ける人」
創作絵本を作っている、絵を「描ける人」
読み聞かせの時はびっしょりと汗が「掻ける人」
子どもが通っている小学校のボランティア活動では、人と人を繋げる架け橋を「架ける人」
と、「書ける人」だけじゃなく、自分はいろいろな物事を「かける人」なんだということに気づくことができたのです。(「ひらがな」がある日本語って本当に素晴らしいと思います。)
もちろん、先ほども言ったようにうまい下手は別としても、自分が「かける人」なんだと思えたら、また少しだけ自分のことを認めることができるようになれました。
私にとって、とても素晴らしい気づきをいただくことができました。
今回のように、普段ならそのまま聞き流してしまいそうな言葉がやけに心に残るときやストンと収まるときは、何かしらの準備ができているように思えました。
そういう時は、その言葉についてしっかりと時間を作って考えてあげると、今回のように素晴らしい気づきにつながるのかもしれません。
これもnoteを続けているおかげでしょうか…。
余談ですが…。(決してこちらがメインではありません。)
今日、久しぶりに会った方。
私よりだいぶお若い方なのですが、それでも世間的には(私が言うのも失礼ですが)おっさんと呼ばれてもいいかなという年齢。
そんな方に誘われて、一緒にコーヒーを飲みに行ったお店は、その方がインスタで最近知ったというお店で、これまで行ったことがなかったので行ってみたいというお店でした。
少しだけ車を走らせて到着すると、なんともオシャレな外観のお店。
二人ともまだまだ話したりない状況でしたので、ここでコーヒーでも飲みながらゆっくりしようかと、入り口ドアを開けたところ……。
完全に、おっさん二人には場違いなカフェでした。
一軒家を改築された店舗のようで、まず玄関で靴を脱ぎます。
玄関の先は廊下になっていて、その奥に部屋になっているのか、奥からは女子たちの声。
すぐに場違いなことに気づきましたが、廊下の奥から女性の声で「いらっしゃいませ」という声が聞こえ、もやは逃げることは許されません。
姿を現したスタッフの方から「どうぞ~」と言われ、おっさん二人にできることはただ前進あるのみ。
身を守る物は何もありません。
あまりにも無防備です。
右足を出し、次は左足を出して…。
それでも私は、スタッフの女性の方が我々おっさん二人を見て一瞬目を見開いたのは見逃しません。
その瞳には「あら。場違いなおっさん二人」と書かれていました…。(嘘です。想像です。)
先に注文と支払いをしてからテーブルにつくシステムで、未だに女子たちの声は聞こえるものの姿は見えず、またお店の全容も見えません。
おっさんは二人とも冷静を装いながら、コーヒーを注文して代金を支払います。
そして奥の部屋へ案内されると、部屋は10畳ほどの広さで、床にはかわいいカーペットが敷かれ、また実用性よりデザインが重視されたテーブルとクッションが置かれていました。
そして、中央のテーブルでは20歳前後の女子数名が楽しそうにおしゃべりをしていました。
私たちが入ると、一瞬、時が止まったようにシ~ンとなりましたが、そんなことは意に介さず、おっさん二人は敵に背中を見せないように、角のテーブルに陣取ります。
コーヒーを飲んでいると、次から次へと若い女子たちが…。
途中、その方がスマホでおっさん二人の自撮りをして、奥様に写真を送ったのですが、すぐに「おっさん二人が行く場所じゃない」との返信が。
その方の奥様とはほとんど面識がないのに、私のことをおっさんと呼ぶとは失礼なと思いつつも、言っていることはぐうの音も出ないほど100%正しいので何も言えません。
あきらめて、その方との会話を楽しむことにしました。
人間とは慣れる生き物。
そのような場違いな空間でもしばらくすると感覚がマヒしてくるようで、結果的に、1時間程そのお店でおしゃべりをしていました。
なんとも貴重な経験をすることができた一日となりました。
最後まで見ていただき、ありがとうございます!
今回は「かける人」についての話でした。