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043.おねえさんの味

 娘が保育園の年中だった頃、二人でお出かけをしていた時です。

 飲み物を買うためコンビニに立ち寄りました。

 私は、ふと目に留まったサイダーが無性に飲みたくなりサイダーを選択。娘はオレンジジュースを選びました。
 いつもはコーヒーを買っていますが、時々無性に飲みたくなるサイダー。

 車に戻って、さっそく飲もうとキャップを回すと、「プシュッ」とはじける音が響きます。
 その音に、娘は目を広げて、興味深々の様子。
 飲んでみたいとのことで少しだけ飲ませてみると、そのとき初めてサイダーを飲んだ娘は、思った通り顔を小刻みに震わせながら、お決まりの表情に。

 娘いわく、あのサイダーのピリピリは「おねえさんの味」とのこと。
 まだ少しだけ、早かったようです。


 それから少し時が経ち、娘もあの頃より少しお姉さんになりました。

 そして、二人でお出かけをしている最中に立ち寄ったコンビニで、娘がサイダーにチャレンジすることに。

 今度は心の準備がしっかりできていたようです。
 少しずつ少しずつ飲んでみると、ピリピリを楽しむ余裕まで見せながら、「おいしい」の声。
 おねえさんの味です。


 娘はそれからすっかり、サイダーにはまりました。

 バスケの大会の帰り道は、サイダーがご褒美にもなりました。

 ただ、父親は娘にはあまい生き物。
 大会の帰り道でなくても、買ってあげてしまいます。

 今日も、二人でなんでもない外出に。
 コンビニに立ち寄り、二人で一緒に「プシュッ」と!
 ドリンクホルダーに2本のサイダーが並びます。

 
 おいしいサイダーで、楽しい時間を味わっています。


感謝です! 絵本を通じて、子どもや育児をされる方々に還元していきたいと思います!