静かな感動をいっしょに。
2020.12.28
きょうは物件を見にいった。
もしかしたら、僕らの拠点になるかもしれない物件だ。
すごくいい家だった。夢がふくらんだ。
内見を終えて興奮気味に来たのは、僕らの農地「ヤマノミナト」。
山なのに港。
アクセスなんて言葉が通じないような場所だけど、
色んな人が来てくれて、混ざり合って、たのしく共存できたらいいよね。
雪景色を見ながら、コーヒーを淹れよう。
そんな妄想にワクワクしながら、今日のために準備していた。
冷たい手。
温かい紙コップで暖を取りながら、ズズっとひとくち。
「ああ、うま。」
「このコーヒー甘いね。」
「うん、まさに。」
静かに、壮大な雪景色を見ながら、それぞれの想いに身を委ねる。
雪が溶けて、くつに染み込んでくる。
「せっかくのコーヒータイムなのに、足の冷たさに気を取られちゃう。」
なにかを期待して、流れる瞬間に身を任せられない自分。
まあ、それもひっくるめて楽しんでやろうじゃないか。
そうやって冷たさを受けいれたとたん、
スッと目に入ってきた景色は、静かに動揺せず、ずっしりと佇んでいて、
なんだかホッとしてしまったのでした。