ハバネロの魅力 ~レボーンの日常
こんにちは! れぼんです。
においのサービスを提供する会社でアルバイトしてます。
食とにおいの不思議にとっても興味あり!
ありがたいことに私の周りにはにおいにとっても詳しい人がたくさんいて・・・
今日も、教えてもらったにおいの雑学を φ(..)メモメモ。
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ハスキー先生から、生のハバネロをいただいた。
小粒で赤くてかわいい。
衝撃的な辛味の強さ・・・には見えない造形。
先日、ピーマンだと思ったら唐辛子だったなんて話をしましたが、今回は、ハバネロについて。
私の好きなスナック「暴君ハバネロ」❤辛いんだけれど、好きなんだよねぇ。
なのにハバネロなんて実物観たことなかった(笑)
ハバネロは唐辛子の5~10倍ぐらい辛い(唐辛子の辛さはスコヴィル値という値で示すそうなのですが、鷹の爪が4~5万SHU、ハバネロは25万〜45万SHU)んですって!
ハバネロは辛いのに、好きな人が多いのはなぜ?
辛いだけでなく、何か特有の成分があるのかしら?
ここは・・・教えて、ハスキー先生!
(れぼんのアルバイト先であるにおいのソリューションを提供する会社 レボーンには、ヒトの感覚を高感度で使いまわすにおいの専門家が。その専門家のひとりが、ハスキー先生。
ハスキー先生は、すごいひとなのです。ハスキー先生は人間型香り分析犬みたいな存在。いわゆる「におい」は、様々な香りが複雑に交じり合っていますが、香りの多様性と複雑さを犬並みの嗅覚とびっくりするような記憶力で分解、分析します。)
「ハバネロは、『辛い』だけではなく、特有の香り成分を持ってるんだ。
柑橘系やトロピカルフルーツのような『フルーティーな香り』が特徴的で、他の唐辛子には無い爽やかな風味を持つ。この香りが辛さだけでなく、ハバネロ特有の「温かみのある風味」となり独特な魅力になっているんだと思うよ。」
でも、ハバネロの辛さはすごいでしょ。
フルーティーな香りがあることで、好き嫌いがそんなにも変わるもの?
「辛さとフルーティーの香りと合わさることで、ただ辛いだけではなく、複雑で奥深い味わいが感じらるんだ。 辛さと風味が上手く調和することで、『もう一口』という気持ちにさせられるんだね」
なるほどね。
すごい辛いスナックがあるけれど、確かに辛いだけじゃない・・・複雑な奥深い味わいが、後を引く一つの原因なのですね。
私みたいな自称「辛いもの好き」には、「強い刺激を楽しみたい」という心理が働いているんじゃないかなとも思うんだけど・・・ ハバネロのように辛さが強いものほど、脳はその刺激を覚えやすく、また求めやすくなり、その辛さが刺激としてクセになり、やみつきになるという説もあったような…
「それについてはね、辛さのもとである『カプサイシン』の特性で説明されているよ。
カプサイシンは、味を感じる舌の表面の味蕾(みらい)ではなくて、舌の奥深くにある三叉(さんさ)神経の神経細胞で感じる刺激。この細胞の表面に、辛みセンサーTRPV1があって、トウガラシのカプサイシンがTRPV1にくっつくと、三叉神経経由で脳に情報が伝わり、痛みとして認識されているんだ。
TRPV1を介して刺激を受け取った脳は体が負傷したと認識し、痛みの感覚を和らげようとしてβ-エンドルフィンと呼ばれる神経伝達物質を分泌する。β-エンドルフィンは間接的に脳に快感をもたらす物質だ。
同じ経験を繰り返すと、β-エンドルフィン分泌の要因となった刺激は次第に好ましいものとして認識されるようになる。
何度も食べるうちに慣れて、トウガラシを食べることが好きになる。
これが『また食べたい!』と思わせる。
つまりね、辛いものを食べると優しい『ランナーズハイ』に似た気分になり、やみつきになるって説が有力だそうだよ」
ハバネロは『ただ辛いだけ』の食べ物ではなく、独自の香りと味わいが辛さと一緒にあって、しかも、β-エンドルフィン分泌されることで、多くの人を虜にする魅力を持っているのですね。
さぁ、このハバネロで何つくろう!
ハバネロガーリックオイル、ハバネロチリコンカン、ハバネロサルサ
楽しみだぁ。
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れぼんの働いている会社レボーンには、においのビジネスプラットフォームの構築をめざす においのサービスを提供する会社。
さまざまなニオイの中にどんなキャラクターが隠れているのか、それが情緒や感性にどのように関連してくるのか、モノのニオイをばらばらに解体してプロファイリングする官能評価手法やAIを活用し、解き明かしてくれます。
れぼんは、においにまつわるさまざまな話題や出来事に毎日ワクワクしています!
※ REVORN 公式サイト https://www.revorn.co.jp/