#200 反省しませんよ?
今日は弁護士事務所を訪ねた。2月に法テラスから扶助を断られ、その後弁護士会の相談会に赴き、会った弁護士から目安の費用を伝えられ、持ち合わせていなかったため、名刺をもらっただけで退散した。
その後、年金財形の解約と両親からの支援もあり、費用は用意できた。ことが終わったら引越しするくらいの余力もある。家賃が高すぎるため、引越しは必須なのだ。それを機にガジェオタからミニマリストに転身しようとも思っている。もっとも、ゴミ屋敷の片付けもあり、途方もない感じはあるのだが、進むべき道は見えている。
世の中には弁護士にまつわるトラブルもある。弁護士会の相談会に出てくる人、という時点で一定の信頼をしていたが、念のためホームページを確認した。きわめて質素であった(手作りですよね…)ので、信用することにした。危険なのは、コマーシャルをバンバン打って集客しているような弁護士法人である。
お若く、独立してはいるものの、おそらくは一人で経営している。彼に諸費用全て込みで50万円、スマホからその場で振込し、依頼を受けていただいた。これから彼とわたしがWIN-WINの関係になるための戦いが始まる。わたしが指示された書類を各社からかき集めてこなければならない。これを迅速にしなければ彼は動けない。
恥ずかしながら、自己破産は二回目なので想定内のつもりであったが、いやこれは前回の比ではない面倒だと、すぐに気づいた。銀行口座、クレジットカード、カードローンの利用履歴は当然だが、〇〇PAYの類やプリペイド形クレジットカードも資産の一部として利用履歴の提出が必要になるようだ。
あらゆるサービスに手をつけては試していた自分を恨みたい。想像しただけでウンザリするが、これをさっさと片付けることが生活再建を早めることは間違いない。やるしかない。
ところで、自己破産の法意というか、理念というのか、そういうものには「債務者の反省」が含まれる。反省して更生せよというわけで、さながら犯罪者扱いだ。我ながら盗人猛々しい言い分だが、それは違うと思う。
わたしに貸した側もなかなかえげつないと思うからだ。彼等は知っている。そろそろ限度額を上げるべき利用者とか、ローンの契約を持ち掛けるタイミングとか。そのうち破綻する債務者がいることは織り込み済みで、どこまで行けるかのロシアンルーレットをしている。破綻寸前に貸してしまった会社は、利息もろくに取れないまま逃げられてしまう。一方、既に元金以上の利息を回収済みの会社は、破綻されてもプラスなわけだ。金貸し同士の椅子取りゲームである。
もちろん、わたしにも「3度目なんてあるわけねーだろバカヤロー」という気持ちはある。生きることを決めた自分のために。そして、支援してくれた両親のためにも生き直す。ただ、どうしても社会や金融機関に対して「反省」などという気持ちはさっぱり湧かない。そんな惨めな気持ちになることを強要されると鬱になる。なってるけど。
必要なことを淡々とやり、泥臭いことも堂々とやる。とりあえず、明日は役所にヘルプマークをもらいに行こう。今日、死地に向かう気分で電車の優先席に座っていたら、何だか視線が痛かったから。
※自己破産費用について。念のための補足だが、今回のわたしの手続きは2回目であるため破産管財人の費用が余計にかかることと、なんだかんだと収入があることから、公的扶助を受けられなかった結果である。一般的な自己破産手続き(1回目)なら15万円〜くらいで分割払いも可能であるため、もし自己破産の情報を集めるためにこの記事に辿りついた人がいれば、まずは法テラスに相談してみてほしい。