多重債務タヌキの話㉒債務者がお金をまた借りに来る確率は80%
タイトル…「確率は○○%」などとせずにもう書いた。100人以上サンプルはあるが、だいたい80%くらい。
人によるかもしれないが、
「そんなにリピート率あるの?」
と思われた人が多いのではないか。
借りる人は
「今月足りなくて」
「一生のお願いになります」
「最後の頼みです」
などと言うが、その場の貸しで終わる人は20%……5人に1人。
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多重債務者は、ほとんど全員が「その場凌ぎの思考」を植え付けられている。
タヌキはよく言っている。
「今日はFXで2万勝てた。これでスマホの支払いが間に合う」
「FX開始資金の25万が借りれた。これで聖杯FXで勝ちまくれる」
「FXで1000万勝てばアパートに住める」
「おまいごとき、将来1億稼ぐポ○タ吉に軽く抜かれる」
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債務者たちは苦しい。溺れている人だ。溺れている人は、助かることしか考えない。午後からの予定や明日の仕事のことは考えない。助かることしか考えない。
一般人にとって、2万円勝とうが25万円借りれようが3000万円落ちてこようが、特に何も変わらない。奴らのよく言う一発逆転にもならない。
政府からの給付金の10万円でさえ、
「貯蓄に回るから政策として微妙」
などという言葉が聞かれた。
しかしタヌキなら10万のために何だってする。ヤミ金だろうが現金化だろうが、前借りだろうが祝い金目的の就職だろうが。
そしてそのワケわからない方法でGETしたお金をありがたがる。返済に借金で返済していく。だからリピート率は80%になる。タヌキの場合はすでに堕ちすぎていて火の車だが。
「ドヤッ!勝てたぞ」
「ドヤッ!支払えたぞ」
と、毎回帳簿の数字が動いただけのような金の工面をしてドヤる。
前回も書いたが、世の中の仕組みはおバカさんから吸いとる仕組みになっている。タヌキからすればドヤ顔で工面していても、延滞利息や高利息への乗り換え、現金化手数料にリボ払いなど、目の前の小銭に飛び付くと痛い目を見るシステムが構築されている。
狩猟者の罠にひっかかったのに喜んでいるタヌキ。タヌキをはじめ多重債務者たちは、大怪我している体の処置もそこそこに、しばらくすれば次の小銭罠へ飛び付いていくのだ。