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大学の卒業研究と、自主研究と

私は高校時代から、自主研究(課題研究)をしていました。その研究のおかげで大学には推薦入試(今で言う総合型選抜)で大学に合格し入学しました。大学の入ってからも、自主研究を一年生の時からしていました。そんな私も研究室に配属され、卒業研究というものを始めることとなり早幾年が経ちました。
そんな私から、自主研究と卒業研究の違いを、これから夢を持って大学を目指す理系の学生の方に知っていただきたく筆をとっております。

大きな違いはズバリ、卒業研究では自分のしたい研究テーマを選ぶことはできません。さらに自分のしたいように研究を進めることもあまりできません。

自主研究は自分の興味のあることを自分でテーマ設定することができます。そして自分のやりたいように研究を進めたり、その中で生まれた新しい疑問を、さらに突き詰めたりできます。そしてその自由さこそが、自主研究の醍醐味だと思います。最初のテーマから気付けばかなり脱線していた。。。ということもしばしばありますが、それもまた一興として楽しむことができます。その脱線の先に新発見があったりなんかしちゃったりして、とてつもなく楽しいのです。

しかし卒業研究というものは、配属された研究室で前もって決められたテーマの中から選択して研究をすることになります。それにはもちろん理由があって、その研究室で培われた特定の技術やノウハウを受け継いでいくためであったり、共同研究している企業の存在があったり、使える設備や環境に制限がまだあったり、といろんな事情があって、テーマが決まっているのです。
そんな訳なので、自主研究のように、自由にテーマを決めたり、自由に脱線したりはできないのです。自主研究をした経験がある人からすると、非常に物足りないと感じたり、縛られている感じがしてイライラします。というか私はイライラしてました。

しかしまあ考えてみれば、社会に研究者や技術者として出て行くことになった場合、研究室のようにテーマを上から与えられて、研究開発をする羽目になるのは決まってます。それは我々の宿命なのでしょう。そのための練習として、研究室という環境が私たちには大学で与えられる訳です。

自主研究をこれからしたい学生、今している学生に伝えたいことは、、、

「研究室に入る前に、自分の興味のある研究は、今のうちにしておきましょう!!!」

ということです。研究室は社会勉強になるいいところですが、自由に研究ができる場所ではありません。大学学部3年生までの間に本当に自分の興味のある分野や、テーマが決まっているのなら迷わず研究をすることをお勧めします。間違いなくそれは楽しいものになります。そして良い思い出になり、良い経験となり、自分を成長させてくれること間違いなしです!!

皆様がよき研究ライフを、学生生活を送られることを、お祈り申し上げます。

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