久しぶりの投稿となりましたが、今回は能登半島地震について触れたいと思います。 この度の震災では、ボランティア希望者に対して派遣者数が少なすぎるとの報道やSNSでの批判めいた投稿がありますが、被災された多くの方が周辺や遠方に避難されていることから連絡がとりにくく、要望の聞き取りや立ち合い調整が思うように進まないこともその一因に挙げられます。 全壊や一部損壊のお宅でも家主不在では個人の財産に勝手に手を付けるわけにはいきません。 また、私たちがそうであるようにご本人しか分から
今回は、被災地で活動する災害ボランティアとして活動以外で気に留めていただきたいことを投稿しますが、記述がおかしいところや伝えきれないことは公開後でも加筆するかもしれませんのでご了承ください。 「共感疲労」「惨事ストレス」 こんな言葉を聞いたことありますか? 共感疲労《きょうかんひろう》とは、他者の辛い気持ちを推し量り、いつしか自分自身の心が疲れてしまう状態をいいます。 他人の苦しんでいる状態を前にしたとき、自分と置き換えその思いに寄り添うことは自然なことかもしれません
前記事に続き、ここでは災害ボランティアの役割について触れますが、読んでくださっている皆さんに改めて分かっていただきたいことは、特に災害時に顕著に表れること。 それは、自治体の手が行き届かないこと、制度として役目にないこと、または社会システムとして不足していることがあるということです。 災害ボランティアの役割とは 「被災者が再び自らの日常生活を送ることができるよう、手が足りないところ、時には支援の手が行き届かない領域で生活再建の手伝いをする」ことです。 これは目的といえます
災害時の地方自治体が果たす役割は重要です。 そして、普段馴染みの薄いであろう社会福祉協議会(以下、社協)も重要な役割を担います。 市町村は、事前に策定する防災計画に従い、避難や救出、救助、負傷者の救護、行方不明者の捜索、被害の調査、被災者の支援などを県や関係機関、協定のある市町村等と連携を取りながら進め、事態の把握、収拾に努めます。 一方で、罹災証明書の交付からはじまり、災害廃棄物の処理や各種被災者支援策を講ずるほか、復旧に関する様々な対応をすることになります。 ここまで
災害による影響は、素因となる地形や地質、社会環境などに加え、トリガーとなる現象(大雨、地震など)の度合いで大きく変わります。 令和6年1月1日に能登半島で起きた地震はそれらが重なり大きな被害につながっただけでなく、救助や救命、支援そのものに影響を及ぼしています。 東日本大震災では被害の多くは沿岸部の津波によるもの。 熊本地震は広範囲に被害を受けましたが、被害を見て回る範囲では道路の損傷は局所的であったと思います。 今回の能登半島地震では、被害を受けた社会基盤の中でも日常生
********************** noteでは防災や災害に関することを投稿します。 ********************** 被災地で悲惨な実情を何度なく目のあたりし、防災の重要性を感じて早十数年。 災害現場での経験を活かし、平時は教育現場や企業向けに防災・減災に関する講演ほか、企業から広める防災をテーマに中小企業向けの防災セミナーで講師を務めています。 更新は不定期になると思いますが、よろしくお願いします。 一般社団法人リバイブジャパン 野口 正人 公