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カセットテープで聞く『Nu Metal』

はじめまして、Revive Records@revive_records)です。
個人で週末に運営するディストロ・レコード店で、Vinylやカセットテープをゆっくり入荷してます。ジャンルは主に、Alternative、Emo、Hardcore、Metalなどを取り扱っています。

さて今回は、カセットテープでNu MetalやRapcoreを聞くのはオツなものですよ、というお話。最近たっぷりとこのテーマに関連した商品を入荷したので、その宣伝も兼ねています。Nu Metalの取り扱い商品はこちら

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Nu Metalって何?

ニュー・メタル (Nu Metal) は、ヘヴィメタルの中に含まれる音楽ジャンルの一つで、オルタナティヴ・メタルのサブジャンルである。1990年代中期に興った。グランジやオルタナティヴ・ロックの影響と1990年代初期のヒップホップや電子音楽、伝統的なヘヴィメタル(特にスラッシュメタル)の影響が融合している。商業的に盛んであったのは1990年代後期から2000年代初期である。(Wikipediaより)

まず「Nu Metal」はWikipediaによると上記の通りで、日本ではミクスチャーやヘヴィロック、ラウドロックと呼ばれています(モダンヘヴィネスっていうダサすぎる呼称もありましたね)。RapcoreやRap Metalと呼ばれることやバンドもいるだけあって、めちゃくちゃ雑ですが「HIPHOPのグルーヴを取り入れたMetal・Rock」はNu Metalと呼ばれがちでした。

日本でもLinkin Park、KORN、Slipknot、Limp Bizkitなどが有名なので、音楽自体は一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。また90年代〜00年代頭くらいにかけて特に流行った音楽ですが、世代的に今30代くらいの方にとっては青春の音楽!って人も多いのかなと思います。

かくいう私も正にNu Metal/Rapcoreは青春ど真ん中なジャンルで、今でも大好き。死ぬまでに一度はP.O.D.のライブを見に行くぞと心に決めています。

聞いたことがない人は、SpotifyやYouTubeで調べるとたくさんプレイリストが出てきますので、ぜひ一度探してみてください(↓のがすごくエッセンシャルな選曲!)。

そんなNu Metalですが、商業的にも当時爆盛り上がりしたこともあって、フォロワー上等、タケノコのようにたくさんのバンドが出ては消えていきました。ただ、逆にいうとそれだけのアプローチがあったということで、実験的なサウンドも多く、非常に味わい深いジャンルでもあります。

当時すぐにいなくなってしまったバンドも、時代が巡って活動再開をしているものもちらほらいますし、近年リバイバルの波も来て、Nu Metalを新しく解釈してDjentやDeathcoreなどとも組み合わせた若いバンドも増えてきているのもおもしろいポイントの一つです。

あと先日↓のツイートもしたのですが、Nu Metalを知るに当たって、この「ラウド・ロック CDガイド」と「ディスクガイド LOUD ROCK」は良書。当時の音源がたくさんまとめられていて、掘り返すときにも良い助けになるのではないかと思います。

カセットテープで聞く良さ

次にカセットテープで聞く良さについてですが、まず、前述した特に青春を直撃した人にとっては、カセットというノスタルジックな媒体で聞く、"あの頃の"サウンドは琴線に触れるものがあって、なんだか胸を非常にときめかせるんです。

また、カセットプレイヤーから流れてくるアナログなサウンドは、音楽のプロモーション手法としてメインの一つだったラジオでの視聴と近く、当時を再体験するようにも感じさせてくれます。

掌に収まるカセットテープのサイズ感もCDやVinylとはまた違った可愛らしさがありますし、場所も取らないので家族の目におびえなくてすみます。

それから、価格。カセットテープは元々単価が安いですが、プレス本数が少ないこともあり中古市場は値段が上がりがち。ですが、ちょうどNu Metalが流行ったタイミングはmp3黎明期だったこともあり、Vintylの売上が落ち込んでいたんですが、まだ積極的にカセットテープは刷られていたため、Nu Metal系は中古でもそこまで値段が高騰していません。

特にインドネシアやタイなど、アジア圏ではカセットテープ化されることが多かったので、安い値段で掘り甲斐があるのもポイントです。

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以上、なんとなくでも、Nu Metalをカセットテープで楽しむ魅了を感じて頂けましたでしょうか。一度買ってみると、そのコレクション性の高さに、ハマってしまうこと間違いなし。ぜひまずは一本目にトライしてみて頂ければと思います。

それでは、当ショップで実際に入荷した作品をご紹介していきます。各アルバムの試聴リンクは各商品ページに掲載してるので、ぜひ飛んでみて下さいね!

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Korn - "Issues"

まずは定番のKorn。4thアルバム『Issues』を入荷しました。

99年に発売された本作は、商業的でメロディアスだった3rdと対照的に、静かに陰鬱とした暴力性を爆発させた名盤です。「Falling Away From Me」や「Somebody Someone」を始めとして、1st・2ndの方向性をより深化させ表現力にも磨きがかかった、Nu Metalの完成形の一つと言っても過言ではないでしょう。

94年にリリースされた1stアルバムも入れてますのでこちらもあわせてご覧下さい。どちらも未開封のSEALED品となります。

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Incubus - "S.C.I.E.N.C.E."

今では世界的なロックバンドへと進化したIncubusの、記念すべきデビューアルバム。跳ねるようなビートとラップ、ファンキーなベース、これでもかと入れられるスクラッチと、正にNu Metalなサウンド。

この時点で完成度は凄まじいのですが、アルバムを重ねるごとに成長を重ね、4thアルバム「Morning View」でよりオーガニックで成熟されたスタイルへと変わっていきます。

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311 - "Evolver"

レゲエやファンクのテイストを取り込んだMixtureサウンドの一つの到達点であり、彼ら自身にとってもタイトル通り進化を感じさせる7thアルバム。メロウでソフトなバラードもあれば、骨太なレゲエメタルも展開され、311によってリリースされた数多くの作品の中でも特に存在感を放つタイトルです。

6thアルバム『From Chaos』もあわせて入荷していますので、こちらもあわせてどうぞ。

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Crazy Town - "The Gift Of Game"

このデビューアルバム一枚、いや収録された楽曲「Butterfly」一曲で世界を獲った、Nu Metalスター・Crazy Town。

元々はフロントの2MCのユニットとして作られた本作ですが、「Butterfly」以外にも「Toxic」「Darkside」のシングルカットされた楽曲からは彼らの時代を読むセンスの高さを感じます。アルバム全体を通して純度の高いNu Metalを楽しめる秀作です。

2MCの傍ら、Shifty Shellshockのソロ作『Happy Love Sick』も一緒に入荷してます。

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Adema - "Unstable"

Kornのボーカル・ジョナサン・デイヴィスの異母兄弟マーク・チャヴェスがフロントを務めた、Ademaの2ndフルアルバム。1stアルバムに比べ、よりモダンでメロディアスなヘヴィロックを展開していて、リード曲「Unstable」のキャッチーさは素晴らしいの一言でした。

残念ながら3rd以降はマークは脱退し、ボーカルが変わって数枚作品をリリース(全く別物だけど『Planets』も結構好き)。数年前にマークが一度戻ってきたものの、また即脱退。現在はまた違うボーカリストを迎えて活動を行っている模様です。

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Staind - "14 Shades Of Grey"

アメリカではめちゃくちゃ人気なのに、日本ではかなり地味な存在だったStaind。ロックバラードが得意であるが故に、Nu Metal的ハチャメチャな激しさを求めていた日本のファンにはあまり響かなかったから?なんて気がします。

そんな彼らのソングライティング力が爆発したのが、4枚目のアルバムである本作。メタリックなギターリフもしっかり聞かせつつ、厚みのあるアメリカンロック、ハードロックを土台に、「So Far Away」や「Zoe Jane」など壮大でメロウなバラードが光ります。いやーしかし、今聞き直してもやっぱり曲が良いですね。

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Alien Ant Farm - "TruANT"

マイケルジャクソンの「Smooth Criminal」のカバー曲で一世を風靡したAlien Ant Farm。カバーで有名にはなりましたが、楽曲もボーカル乗せも非常にオリジナリティがあって素晴らしいバンドなんです。

特に、シングルカットされた「Glow」と「These Days」はメロディセンスと楽曲センスがピカイチ(「These Days」のMVも最高!)。全体的に1stよりもストレートなロックアプローチですが、聞けば聞くほど旨みが溢れ出る、名盤です。

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V.A. - "The Matrix Reloaded (Music From And Inspired By The Motion Picture)"

Nu Metalが商業的に成功していたこともあって、当時公開されていた映画のサントラにはよくNu Metalの楽曲が使用されたり、プロモーションに用いられたりしていました。

この「マトリックス リローデッド」のサントラもそういったものの一つで、スコアも含めた2本組。インスパイアアルバムの方の参加アーティストが豪華で、Linkin Park、Marilyn Manson、Rob Zombie、Deftones、P.O.D.、Rage Against The Machineなど、第一級のメンツが揃っています。特にMVもマトリックステイストで作られた、P.O.D.によるリード曲「Sleeping Awake」は最高!

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