【メンバーバトン: CEO 片桐豪志】Revitalize創業の背景
CEO自己紹介
初めまして、CEOの片桐豪志と申します。自己紹介から創業のきっかけについてお話します。
キャリア
2010年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 博士課程単位取得退学
2010年 株式会社三菱総合研究所 入社
2012年 デロイトトーマツコンサルティング合同会社 入社
2015年 有限責任監査法人トーマツ 入所
2020年 パートナー昇格
2023年 マッキンゼーアンドカンパニーインコーポレイテッドジャパン 入社
2024年 株式会社Revitalize CEO
就職まで
高専から始まって大学院までどっぷり理系でして、薬品を調合したり、微生物や細胞を培養したり、動物実験をしたりとバイオテクノロジーのラボに朝から晩までこもって生活していました。25歳まで一度も海外に行ったことがなかったため、IAESTEという国連の海外留学プログラムで飛行機代さえ出せば現地で働きながら生活できるということを知り、その飛行機代を稼ぐために三菱総研でアルバイトをして飛行機代を貯め、無事にドイツに3か月行ってくることができました。そしてそのアルバイトがきっかけで、大学院を卒業後、三菱総研に就職しました。
就職してから
三菱総研では中央省庁の政策提言のお仕事をおもにしており、社会保障政策に関するリサーチプロジェクトに多く従事しました。数年働いたあと、コンサル会社のデロイトトーマツコンサルティング、その後有限責任監査法人トーマツに転籍して、トータルでデロイトトーマツグループには10年間お世話になりました。デロイトでは新規事業開発を得意としており、新しいビジネスを思い立っては挑戦して失敗して大きくしてを繰り返し、自分のビジネスマンとしての基礎ができたかなと思います。その後また出会いがあってマッキンゼーに行ったわけですが、自分で創業したいという思いが抑えられなくなり、Revitalizeを創業するに至りました。
創業に至るまでに考えたこと
なにに挑戦すべきか?
三菱総研のときに日本全体を統計データから俯瞰的にみる仕事が多く、その中でも人口推計のデータが気になっていました。しばらくは忘れていたのですが、デロイトで社会課題を基点とした新規事業開発を繰り返すうちに、やはり日本の最大の課題である「人口減少」に向き合うべきであると考えるようになりました。なぜなら、日本の人口はこれから急激に減っていき、2100年には5千万人を切るという推計もあります。その先も限りない縮小を繰り返すことは推計上明らかであり、このままいったら本当に日本滅亡に突き進んでいきます(これは膨大な統計データから計算される、かなり確率の高い合理的な推計です)。人口減少の原因は当然少子化なわけですが、少子化の原因は母親の人数が少なくなる「少母化」です。少母化の原因は結婚が減っているためであり、結婚が減っているのは結婚する人の割合が減っているためです。これは男性の年収がずっと増えていないわりに社会保障費などが上がり続けて手取りが減っているためですが、社会保障費や物価の膨張を抑えるのは難しいのが現実です。とするともらえる額面の給料を増やしたほうがよいわけですが、数%賃上げしたところでたいした効果はありません。ここでいう「男性」はほとんどが中小企業で働いており(日本の会社員の7割は中小企業で働いている)、賃上げはほとんどが大企業のお話だからです。一方で給料の原資は企業の売上ですが、日本企業の国内売上合計はこの30年間ほとんど増えていません。これはいわゆる「失われた30年」というものですが、きっとこのまま解決できなければ「40年、50年、60年」となっていくのでしょう。私には子供が3人いますが、この子達が大人になった時の日本はすでに人口1億人を切っており、いまよりも輸入品の値段は足元を見られて上がる一方、国際競争力は人口減少もあってさらに低下しており、なんと厳しい世界で生きていかなければならないのかと思います。1人のお父さんとしてこれは放置できない問題でして、多少はまともな日本の経済社会を次の世代に渡すことが、現役世代の使命ではないかと思うようになりました。
どうやって解決する?
失われた30年はもうすぐ35年になります。この間、総理大臣が何度変わっても、たまに与党が変わっても、全く解決の兆しが見えない問題ですから、たぶんこのまま誰かに期待するだけでは解決しないのだと思います。しかし、「売上を上げる」というのはそもそも国に期待するものではなく、企業活動の本丸ですから、「日本全国の中小企業330万社の売上を上げる策を考えるしかないのではないか?」ということに思い至りました。デロイトにいたときには私のチームでは意図的に中小企業支援の仕事を多くしており、個社の支援から、自治体や国との産業振興策の企画立案から実行支援まで、中小企業に関する上位政策から現場仕事まで幅広く携わっていました。その中から、政策と現場をつないで効果を発揮するための解決策は見えていたのですが、いざ実行となるとなんと障害の多いことか。それでトップダウンでの解決を試みようとマッキンゼーに行きましたが、それでもダメだということがよくよくわかり、これはもう自分でやろうと考え、創業に至りました。解決策は至ってシンプルです。売上を上げたいという企業の自然なモチベーションをいかに実現するか、このためにビジネスの達人であるビジネスプロデューサー(BP)という人物たちを芋づる式に集めることにしました。といってもBPは「出世にはあまり関心がないが各社の中核を担っているエース人材で、ビジネスづくりが大好きな人たち」であるため、表にはあまり出てこないので集めるのには苦労しています(苦笑)。
創業してみて
おかげ様で1人のBPがまた類友としてのBPを連れてくるという循環ができてきており、そろそろBPが100人に到達するところです。これだけ揃ってくるとBP同士でのビジネスや、BP同士で得意不得意を補い合ったチームを作ったり、誰かのアイディアをスケールアップしたりということが現実的になってきました。しかし、日本には会社が300万社以上もあるため、100人ではマクロ経済を変えるまでには全く足りません。少なくとも1万人はBPが必要だと考えていますので、これからも日本経済を復活させたいという志のあるBPの方々を巻き込み続けます。引退するころまでには日本経済復活の兆しを作り、結果として少子化反転の兆しも作るところくらいまではたどり着きたいと思っています。「この国をなんとかしたい」と思っている方々は日本中にたくさんいらっしゃるでしょうから、ご関心のある方はぜひ一緒に活動しましょう。ご連絡お待ちしております!
働き方・休日の過ごし方
イヤイヤ期真っ盛りの2歳児の子育て中でして、平日は朝ご飯を食べさせて保育園に送り、夕方に迎えに行ってから寝かしつけるまで毎日バタバタと過ごしています。
休日はこれまた一日中子供の相手をしており、公園に行ったり、郊外のショッピングセンターに行ったり、そして夜寝かしつけてから仕事ですね。
家事仕事子育て家事仕事子育て家事仕事子育て…まぁほんと子育て世代で共働きの皆さんお疲れ様です!子供たちのために頑張りましょう!
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株式会社Revitalizeについて
弊社は、日本企業と地域社会の持続的な成長を支援するスタートアップです。デジタル技術の活用や地域資源の再生を通じて、人口減少や労働力不足など日本が抱える課題に向き合い、未来に向けた新しい価値創造に取り組んでいます。
日本の未来を共に築くためのパートナーをお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください▼
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