ルパン三世 モンキー・パンチとルパン Ⅰ
モンキー・パンチさんは銭形警部に似ている…次男が偲ぶ会で「真面目な人でした」
州平氏は父親がルパンや次元大介など、どのキャラクターに似ているかを問われると、「本人が一番好きだったキャラクターなんですけど、真面目さというか銭形です。真逆なのがルパンなんじゃないか」と銭形警部に近いことを明かした。主人公とは正反対といい、「どちらかというと、ものすごく真面目な人でした。遊びを知らないというか、学ぶことが好きだった」と振り返った。
パンチ先生はいい人そうなのに何であんなに悪い主人公描いたのかなと思う
どうしてルパンをあそこまで極悪にして悪を突き詰めさせたのかなあと
殺人、泥棒、強姦、詐欺、何でもアリ
女誘拐して召使にする監禁もやってるよね
何か戦後の悪を詰め込んだような感じ
何でそういう主人公を生み出したのかなと思う
ルパンはクライムは全部俺のものとまで開き直る
だから銭形は生涯かけて追いかける
洋風のルパン一味に対して警官が軍人帰りみたいな日本人って面白いよね
横井正一みたいなんだよとっつあんは
それで気づいたんだけど、ルパン=ヨーロッパ、次元=アメリカで
盗みを働く大泥棒は欧米がメタなのかなと
悪い奴らは欧米で、日本代表の銭形が命懸けで追いかける
五右衛門がいまいちよくわからない(笑)
パンチ先生は戦前生まれで日本が欧米にコテンパンにやられるのを見て来た人でしょう
だからルパンを使って悪の限りを描いたのかな欧米列強のメタとして
アメコミの影響がルパンに投影されたのかなあ
ルパンにあれだけ残酷な主人公にさせてるわりには
筆者なりの美学というか正義感もどこかにある感じなのは弱者いじめみたいなことは描かれてないから
悪事を働いたルパンも制裁されてたりするから
だから日本代表の銭形をコケにさせるというのは先生の思いとしては本末転倒だったのかもねと
欧米にしてやられる日本だとか国家権力の愚かさを皮肉っていたのかもしれなく
あの時代学生運動とか激しくて警察は敵みたいな時代でしょう
日本男児のプライドみたいな
先生が銭形に一番思い入れがあったのも納得
ルパンたちを必要以上に露悪的に描いて、最後は全員処分したのもどこか復讐めいたものがある
生真面目で優秀だけどいつもルパンにコケにされるとっつあんは本当にあの時代の欧米から見た日本なんですよね
漫画が終了した時期がちょうどジャパンアズアナンバーワンの時期
五右衛門のあの俗世を捨てたような必要以上のストイックぶりは英霊の権化とか?
銭形が帰還兵で五右衛門が特攻隊の若き兵士みたいな
やっぱり戦後を背負っている時代のバトル漫画だからどうしてもそういうの投影しちゃいます
なんか五右衛門って十代で精神年齢が止まってる気がする
永遠の十代って感じ
五右衛門が十代で、次元のあの余裕とか枯れた感じが四十代くらいのスタンス
ルパンが二十代三十代の一番元気な年代
銭形は50代以上のイメージ
男4人がそれぞれ人生の各年代の精神構造を代表している感じなのは面白い
だからみんな仲がよいというかバランス取れてるのね
結局は全員作者から生まれた作者の一部、メタかもしれない
不二子は、戦後のアメリカ米兵の占領軍相手にしていた娼婦だとかにイメージが近い
原作の不二子は肩から服が脱げたようなだらしない恰好してたりする
時には騙したり盗んだりしながら強い者からお金せしめて日本人からは売女呼ばわりされていた女性
不二子は賢いけど本当に賢い女は危険な場所には近づかないと思う
そういう世界で生きなきゃいけない何かが不二子にはある