夏ってこんなに眩しかったっけ。 加工なんてしていなくても、ただの街路樹が映える空。 太陽はアルコール度数高めのチューハイでも飲んでるの?毎日調子に乗りすぎじゃないか? こんな時間なのに、洋服越しにすら陽射しが刺さってくる。 家から水筒を持ってきたのに、今日はもう半分くらい飲んでしまった。 いつもの朝、いつもの道。 歩く僕の少し後ろから、2人の女性のテンション高い声が聞こえる。 歩いてるだけで体力奪われそうなのに、なんでそんなに元気なわけ…? 思わずイヤホンを突
ごめんとか言えない 素直になるのがこわいから ずっと願っていたことなのに 心の中を弄ってもなんの手応えもない https://music.apple.com/jp/album/ill-be-fine-somehow/1484541119?i=1484541122 何も思いつかなくて訳
あなたとはじめて迎える時間 こんなに朝陽が眩しいなんて 重ねた手をぎゅっと繋ぎ直す 隣で星座を見つめながら ふたりが出逢えた意味を探す これが運命だなんてはしゃいで 嬉しい 嬉しい あなたから 貰った言の葉数えよう あなたが旅へ赴いても 心細くならないように あなたを待ちわびる夕暮れ 会えると指切りしていても 目の前にいないと切なくて 寒さに独りで目が覚める かじかむ手足の冷たさより 心が凍てつきそうになる 寂しい 寂しい あなたなら この距離さえも飛び越して どん
……悟さんのお母様、お手紙ありがとうございました。 続きまして、つぐみさんのお母様からのお手紙です。 では、お願いいたします。 『つぐみが結婚したいと言い出した時は、正直とっても驚いた。 小さい頃から、何事においても負けず嫌いで、自分のことは自分でやると言い出したらきかなかったつぐみ。 みんなの頼れるリーダー的存在になっていたけど、自分が困っていてもうまく甘えられずにひとりで抱えてしまうこともあったね。 高校を卒業した後の進路も1人で決めて、お父さんと3人で何度も何度も
降り続く雨から逃れるように夜のアーケードを歩く 昼間の喧騒が嘘のように静まり返った道 君を想いながら一人彷徨った この静けさと僕の心の虚しさはよく似ている そんな気がする 君にとっての正解と僕にとっての正解が一致していたかどうかなんて確かめようがない はっきりしているのは かつて君が僕の隣にいてくれたこと それなのに僕は君を拒絶してしまっていたということ 結果的にいま僕の隣に君はいない ただそれだけのこと 角を曲がると 向こうから歩いてくるのが君かと思って激しく狼狽
心を握り潰した 熟れすぎたトマトを潰すみたいに そうすれば、もうこれ以上傷付かないだろう お気に入りの店を登録から外した もう行くことはないから 繋がってたSNS アカウントごと消した 通勤路 家までのルートを少しだけ変えた 髪色を変えた 上司にバレない程度に なのに 体のどこかが疼くのはなぜなんだ あとは? あと何と何と何をすれば、君を諦められるんだろう… ************************* ************************
ちょっと毛色を変えて、こんな記事を。 去年の苗場で(ライビュとアンコール配信もやっていた)北山さんが歌った『ReMEMBER』。 その後のファンの集いで、令和5年度内にソロデビューすると言っていて。 なんだけど、実はこの曲だけアンコール配信で聴きまくっていて。 だってリリースすると言ってくれたけどいろいろ忙しそうだし、そんな余裕あるの?!って思っていたから。 メロディーもだいたい把握して。 歌詩も「こんな変換なのかな?」と思いながら書き起こして。 で、いざ無事にリリースされ
エリーゼのうた(仮) 愛なんて僕には相応しくない なのにどうして求めてしまうの せめてもの償いに実刑として 僕から感情を消し去ってよ 実は解釈が根底から違っていて 君は性善説で生きているけど 僕みたいな悪魔がいること 想像だにしなかったよね 目と目を合わせた笑顔より 伏し目がちに笑う横顔のほうが 好きだなんて言えないから 儚い声で愛をうたう君を 僕は無意識に手にかけてた こときれたのは君じゃなく 僕のほうだ 理解できないよね 君を守りたかった なんて思っていたけど
クリスマスが終わると、途端に街が静かになる。 本当は、年末商戦だ正月の準備だなんだってことで引き続き賑わってはいるのだろうけれど。 ショッピングモールのエントランスが、派手に飾られたクリスマスツリーからぴしっと引き締まった門松に変わると、なんとなく「そこまで浮かれていられない」という気持ちにさせられる。 混雑している場所が苦手な僕と彼女は年末年始の買い物を早目に済ませ、ある種引きこもるように部屋で過ごしていた。 年越し蕎麦をすすりながら大晦日の特番をなんとなく流すけれど
ずっと酔っ払ってるみたいだ。 クレオパトラの生まれ変わり? 寝ても覚めても君のことが頭から離れない。 沼女子ってやつ? 1人、また1人と堕としていくのが至上の喜びみたいにはしゃぐ。 あの瞳に、何もかも見抜かれている気がする。 不意に思い出して、心臓が跳ね上がる。 それなのに、時に無防備な表情も見せる。 いったい本当の君はどっちなんだ? そんなことを考えて眠れない日々。 「こんな凡ミスするなんて、らしくないな」 言われてはっとするくらい、心を囚われている。
尊敬していた先生が勇退される。 自分の損得よりも何が正しいかを優先させてくれる人。 萎縮してしまいそうな相手にも、だめなものはだめと言ってくれる人。 お酒を飲むと陽気になるけれど、決して不機嫌になどならない人。 時にかっとなってしまう自分を諌めてくれた人。 誰かが傷付いたら、その痛みに誠実に寄り添ってくれた人。 自分を、この道に進もうと決意させてくれた人。 けれど、ちっとも一人前になれやしない。 先生のようになりたいと思っていたけれど、その道のりは遠い。 先
『今日はどう?体調』 「まあまあ良いよ、まだちょっと熱あるけど」 『そっか 食欲は?』 「しっかりある。 昨日持ってきてくれた食料、めちゃくちゃ助かってる あとアイス、熱あると有難みが違うよ ありがとう」 『それはよかった。 そういえば今日、中秋の名月だよ』 「そうだった」 『一緒にお月見したかったな』 「ごめん」 『こればっかりは仕方ないね でもどこからもらったんだろうね、誰よりも気を付けてたのにな』 「わからんな だから今後も気をつけないと、お互い」
DJ Amyが生放送でお送りしています『Much More Musica!』、今日のメッセージテーマは『私、頑張ったな〜』です! 「お仕事頑張ったな〜」とか、「勉強頑張ったな〜」とか、「なかなか開かないビンのフタ、がんばって開けました!」なんてメッセージでも大歓迎です。 あなたの『頑張った』を、ぜひ!教えてくださーい! リクエストも一緒に送ってくださいね〜。 それではここでメッセージを紹介しまーす。 ラジオネーム、トゥインクルさんから。 【私は中学教師をしています。 この
ほんの少し、わたしが。あの子が。 ほんの少しだけ違う選択をしていたら。 何度も何度も目を閉じて、同じことを考える。 でも、目を開けても、あの子はもう返ってこない。 あの頃は、自分の命を擲ってお国のために尽くすことが絶対的正義だと信じて疑わなかった。 どんなにひもじい思いをしても、お国がそれで勝つなら…と。 しかし、そんな未来は来なかった。 一瞬だった。 さっきまで目の前にあったはずの街が消えてなくなっている。 変わり果てた街。 変わり果てた人々。 そして
「もう8月なの、早っ」 同僚が職場のカレンダーを一枚剥がしながらつぶやいた。 歳を取るごとに1年が早く感じるのは、心理学的に何かの法則があるんだと聞いた。 確かに、だんだん1年が早く経っていくように思える。 脳内のキャパには限界がある。どんどん新しいことを詰め込んでいけば、体感の「1年」も短くなっていくんだろう。 それでも消せない記憶があり、毎年この時期になると、ある思い出が僕の頭を占領する。 優しかったあの人のこと。 良いところなんてまるで見当たらない僕のことを、それ