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【ポケカ】ADV-PCGって?【RS-PK】

みなさんこんにちはこんばんは。Revenirと申します。
今回は「ADV-PCGって?」ということで、前回からきゅっと具体に寄って、「ADV-PCG」なる「現代のレギュレーション」について語っていこうと思います。

私が思うADV-PCGの概要と魅力をお伝えできればな、と思うのでぜひ読んでいってください!


ADV-PCGって?

冒頭から記事の本丸になりそうですが、まだまだ序論とさせてください。
そもそも「ADV-PCG」ってなに?「ADV」と「PCG」ってなに??ってところからの紹介となります。

まずは「ADV」の方ですが、本編ゲームにおける「ルビー・サファイア」時代のシリーズである「ポケモンカードゲームADV」シリーズのことです。
2003年1月から2004年1月までの拡張パックと構築済みデッキが含まれます。

そして「PCG」の方ですが、本編ゲームにおける「ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド」時代のシリーズである「ポケモンカードゲーム」シリーズのことです。
「『ポケモンカードゲーム』の『ポケモンカードゲームシリーズ』」です。むずかしいね。
2004年3月から2006年6月までの拡張パックと構築済みデッキに加えて、DPシリーズの開始以降の2007年7月に発売された「ワールドチャンピオンズパック(以下WCP)」が含まれます。

これらのカードたちと、同じ時期に出たプロモカードをひっくるめたカードプールで遊ぶレギュレーションが「ADV-PCG」レギュレーションとなります。

前回の記事の定義に照らし合わせると「『広義』の過去レギュ」ではあるものの、「『狭義』の過去レギュ」には含まれないレギュレーションとなります。面倒なことに。

現代で「ADV-PCG」を遊ぶ際は、2006年当時に準拠した基本ルールで遊ぶことが多いです(先攻ドロー無し、先攻ワザありなど…)
ただし、現代的な基準や海外の基準と照らし合わせてより快適なルールを選択している場合もあります。(山札の『対象無し』についてのルールなど)

また、海外では同時代のレギュレーションは「RS-PK」「EX Block」と呼ばれることが多いです。
カードプールもルールもほぼ同じですが、日本限定のプロモカードが何枚かあるため、少しだけ違ったものとなっています。

当時の用語など

この後の説明に最低限必要な用語を、現代の用語と対応を取りながらいくつか説明します。
あくまで現行プレイヤー向けのぼんやりした説明になりますので、細かい嘘は許してください。

ポケパワー・ポケボディー

現代における「特性」と同じような概念です。
ポケパワーは「『使います』の宣言をして使う特性」、ポケボディーは「常に発動している特性」のような使い分けがされています。

トレーナー

現代における「トレーナーズ」を指します。
サブカテゴリとして「スタジアム」「サポーター」「ポケモンのどうぐ」「ワザマシン」があります。

「サポーター」は現代における「サポート」と同義です。
また、現代における「グッズ」はサブカテゴリとしては存在せず、「トレーナーのうち、サブカテゴリの分類が記載されていない物」という状態です。

上記の分類ゆえに、「グッズ」を効果の対象とするテキストはありません。
現代のそれに似たものの多くは「トレーナー(サポーターをのぞく)」のようなテキストになっています。

これら以外にも特有の用語はありますが、それはまた別の記事で。

特徴的なカードたち

現代におけるポケモンex(イーエックス)のように、この時代にも特徴的なポケモンたちが存在しています。それらのカードたちを紹介していきたいと思います。

ポケモンex

いっしょじゃん!!と思われるかもしれませんが、こちらはポケモンex(エクストラ)です。読み方が違うんです。
ポケモンカード初のサイド2枚をとられるカードとして、「ADV」で初登場したカテゴリです。
通常のポケモンより高いHPや強力なワザ・ポケパワー・ポケボディーを持っています。

また、1prize(サイド1枚)のポケモンを指す「非エク」という単語はここに端を発しています。

ポケモン☆(スター)

「PCG」シリーズに入って登場した新たなカテゴリです。
現代における「かがやくポケモン」のように、「ポケモン☆のカテゴリの中で、デッキに1枚だけ採用可能」の構築上の縛りがあります。

すべて色違いのポケモンであり、枠を飛び出すようなイラストが特徴的です。あと、非常に高価です。。。

δ-デルタ種

まぼろしの森の奥地にある「ホロン」と呼ばれる土地の特殊な磁場によってタイプが変化したポケモンたち。通常のポケモン、ポケモンex、ポケモン☆に続く第4の種類として、4番目のギリシャ文字である「δ」を当てています。

…っていう裏設定があります。
通常とは異なるタイプを持つ、あるいは通常のタイプに鋼が複合したデュアルタイプを持つポケモンたちです。名前の横に「δ-デルタ種」と記載があります。δ種を対象としたテキストも多くあります。
カード名には含まれないため、「δ-デルタ種」と「普通のポケモン」は合わせて4枚まで採用可能となります。

現代で言う「テラスタル」に似た要素ですが、「テラスタル」とは違い、「弱点はそのまま、ワザに必要なエネルギーは変更後のタイプ準拠」となっています。

ホロンのポケモン

「ホロンの〇〇」というカード名を持ち、通常のポケモンとしての効果のほかに、「手札からエネルギーとしてポケモンにつけることが出来る」という非常に珍しい効果を持っています。
特に使用されることが多いのは「ホロンのポワルン」。

つよい

既に貼ってあるエネルギーを手札に1つ戻す必要はあるものの、どんなポケモンにも貼れる虹2個分のエネルギーというのは非常に強力です。

ADV-PCGではポケモンの手札へのサーチを行う札を厚く積むことが多いため、ポケモンサーチから手張りにつながる「ホロンのポケモン」は様々なデッキに採用されています。

ADV-PCGの魅力

ここまでつらつらと書いてきましたが、皆様「で、何がおもろいの?」と思っておられることでしょう。
ここからは私が思うADV-PCGの魅力を語っていきたいと思います。
前回記事と被るところもありますが、そこは目をつぶってください。。。

ゲームスピードの遅さ

私自身は普段現行スタンを主にプレイしているのですが、やはりゲームスピードが非常に早く感じます。「序盤」と言えるターンが非常に短く、その少ないターンで展開に失敗するとそのまま負けが決まってしまうような素早いゲーム。それもまた楽しくはあるのですが、たまにはもっとのんびりしたいと感じることもあります。

ADV-PCGではグッズによる盤面展開がしにくいこと、サポーターのドロー力が低いことなどから「序盤」が長めに取れる環境になっています。
また、後半になってもメインポケモンがワンパンする/されることは多くなく、じっくりした戦いができることが一つ魅力としてあるのかな、と思います。

プレイ選択肢の多さ

上記のようなゲームスピードの遅さに伴って、プレイ選択肢も非常に多くなっています。
この環境で特に強力なカードとして「逆転!マジックハンド」があります。

つよいカウンターキャッチャー。

このカードを含めて、「自分のサイドの枚数が、相手のサイドの枚数より多いなら」というカードが多数存在するため、サイドレースの進め方を慎重に考えなければいけない場面が多いです。

また、お互いワンパン合戦になることは少なく、徐々にダメージを貯めながらゲームを進めていくため、序盤から終盤にかけてダメージの刻み方を考える必要があります。

現行のプレイヤーでも、大味なデッキよりちまちまアドを積み重ねていって捲るようなデッキを好む人には特におすすめのフォーマットです。

デッキ選択肢の多さ

現行スタン(FGH)でもいわゆる「環境デッキ」の数は多いとされていますが、それでも10個くらいです。

が、ADV-PCGレギュレーションではその数は倍以上になります。
さらに、カードプールは変化しないにもかかわらず、新しいデッキが創造され、環境上位に食い込むことすらあります。(20年も経っているにもかかわらず!)

デッキ選択の多様性はカードプール全体のバランスが良いことに他ならないです。プール終盤の壊れカードはあるものの、それ込みでもギリぶっ壊れてはいない…と思います。たぶん。個人的には。

環境の変化が緩やか

カードプールが変化しないため、環境の変化が非常に緩やかです。
「変化しない」とは言えず、流行り廃りや新デッキの台頭はあるのですが、現行の目まぐるしく変わる環境を追うのに疲れた方にオススメできます。

「過去レギュ」の性質上一度組んだデッキが全く使えなくなる、といったことが起き得ないので、「デッキを持っている人さえ捕まえておけば」いつでも復帰可能な点も魅力の一つだと思います。

プレイヤーが多い

ほかの「過去レギュ」に比べて、アクティブプレイヤーの数が多いです。
過去レギュを遊ぶ際には対戦相手を探すことが非常に高いハードルとして立ちはだかることが多いのですが、その点に関しては他のレギュに比べて「マシ」です。「簡単」とは言えませんが。。。

特に東京・名古屋・大阪・熊本では定期的に(プロキシ可の)大会が開かれているため、参入障壁は低めなのかな、と思います。

おわりに

普段出しているADV-PCGのデッキ記事の先頭に張り付ける用の記事として書いてきました。
まだ見ぬ新規プレイヤーへの紹介記事となれれば幸いです。

感想、意見、誤字脱字などありましたら、Twitterまでよろしくお願いします。
ではまた。

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