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【毎日400文字?】#19 君がそこにいないなんて・・・
3日前のこと。毎朝8時頃に娘ちゃんをだっこして「パトロール」と称して、玄関を出て朝日を数分間浴びるようにしている。
この日もいつものようにパトロールをしに、寝ぼけた娘ちゃんをだっこして、玄関へ向かった。ワインレッドのスニーカーを履き、右手でドアノブを回す。
ドアを少し開けたときに、何やら違和感を感じた。
ドアの前の空間が広いような気がしたのだ。というのも、うちのアパートには自転車専用の置き場がなく、住民は私たちが住んでいる1階の玄関のドア前に、邪魔にならないように自転車を置いている。
そんな自転車密集地が、ちょっと寂しいような感覚を覚えた。
そして、ドアを全開にすると、目の前に自転車が1台、ぽつりと止まっていた。
「・・・え・・・・・・????」
自転車が1台「しか」ない。
私の自転車の横にあるはずの相方さんのロードバイクが、綺麗さっぱりなくなっているではないか。
慌ててアパートを出て、左右を見回しても、見当たらない。
要するに「盗難被害」に遭遇してしまったのだ。
盗まれたロードバイクは、相方さんが大学院を卒業して就職したお祝いに、ご両親からプレゼントしてもらった、大切な相棒である。
そんなことは知らないであろう犯人は、軽い気持ちで盗んだのだろうが、人生で初めて「天罰が下ればいい」と思った。
警察に被害届を出したものの、返ってくる保証はどこにもない。
型式が古いから盗む人なんていないだろうと、チェーンを掛けなかったのが反省だと本人は述べているが、そうだとしても、盗むのは違うだろう。
立派な犯罪だぞ。
そして、生活拠点の真ん前に犯人が来ていた、というのも、かなり気持ちが悪い。
玄関を開けるたびに、本来停まっていたはずの空間がぽっかり空いているのを見ると、とっても虚しく、そして、憤りを感じる毎朝である。
みなさんはチェーンや鍵をしっかり掛けてくださいね!「まさか自分は・・・」という油断が悲しい結末を引き起こすこともあるので。。
Reve-chan(レヴちゃん)