父と趣味の詩吟について
皆さんこんにちは~♪気が付いたらもう4月。金沢ではようやく桜が満開になってきている状態です。
ようちゃんのよく走っている道路の一つに桜の名所があるのですが、この時期は人が多くなりすぎて渋滞が発生してしまうという、訪問の仕事をしているようちゃんにとっては地獄のような日々でございます(笑)
さて、今回のテーマは、「父の趣味の詩吟」についてです。
みなさん、「詩吟」を知っていますか?
詩吟(しぎん)は、和歌や漢詩などを独特の節回しで吟ずる(歌う)芸能。吟詠(ぎんえい)、吟道(ぎんどう)とも。 wiki先生より
父は30年ほど前から近所の公民館で詩吟を習っています。もう、長い趣味になるので、いろんな大会に参加して楽しんでいるみたいです。
石川県では父以外に視覚障害がある方で詩吟を趣味としている人はいないみたいで、詩吟の昇段審査などはいつも前例がなく、詩吟の先生たちを困らせているみたいですね(笑)
また、ある程度の段になると門下生をとって教えないとそれ以上の段に進めないような形式になっているみたいなのですが、父の場合、
父「俺は見えんし、人には教えられん。でも、教えるよりも習う方が好きやさけ、このままでいいわ~」
と、のんきなことをいいながら、詩吟を続けていたら、詩吟の先生から、
先生「ええ加減、田辺さん昇段してもらわんとまわりがやりずらいのですよ(笑)」
と、先生から泣きが入ったため(笑)、先生の紹介の元、昇段審査を受けることになりました。
詩吟の昇段試験には実技だけではなく、筆記試験もあるとのことでした。
試験は点字・・・というわけにもいかないので、筆記試験はその場で答えていく・・・という形式で試験が行われました。
父は詩吟の歌のすべて覚え、作った方の心情や状況などをすらすらと答えると、試験監督から、
試験官「もういい、もういい、もう合格でいい」
と、めっちゃめんどくさいやつ扱いされながら合格をいただきました(笑)
今は「岳」が本人の名前の下についております。
そして、大会などにも出場し、時折入賞してくることがあり、それをいちいち息子や娘に見せて自慢するのが父の楽しみだったりします。
ちなみに父よ。その自慢気に見せている賞状、さかさまやぞ。
額縁に入れていて飾ろうとしているが表裏逆やぞ。
ちなみに、大会では盲導犬も一緒に会場にいるのですが、詠う際は、盲導犬は舞台にはいかず、席に座って待機しています。
そのため、父が詠っている際、
盲導犬「ぐおーーーーー。すやすやすや。ぐおーーーー。すやすやすや」
いや、仕事放棄すんなや。めっちゃ寝てるやん。周り笑っとるやん。
どんなところでも寝られる盲導犬。すごいですね(笑)