相手の気持ちと自分の気持ち
患者さん「田辺さんっていろいろご苦労されているので私たち患者の気持ちがよく理解できるんじゃないでしょうか?」
お話の流れで自分の家族のことや自分の障害についてお話しすると必ずと言っていいほど言われる言葉です。ありがたいお言葉だと思います。
が、ようちゃんは人の気持ちはこれっぽっちも理解できません。
それはなぜか。私は
「人によって悩みやその大きさ、重要度は違うから」
だと思っています。
このようなことをようちゃんは盲学校にはいって気が付きました。
それまで、盲学校に入ることが決まったころから、ようちゃんは盲学校の生徒は目が悪くてとても大変なんだろうな…と思っていました。しかし、実際にふたを開けてみると、いろんな方がいて、悩みもそれぞれ(目に関すること以外も)でした。
あたり前の話ではあるのですが、大きい障害などが目の前に来るとそれだけを見てしまって大変だと決めつけてしまうことは多々あると思います。
ようちゃんだけかもしれませんが、よく、「あなたのお気持ちはよく理解できます。本当に大変でしたね」って言われたら、その人の頭をはたきたくなります(笑)
身長体重、性別、そして生年月日、環境その他…全部同じにしてからそういってください。そこまでしてもあなたと私は別人ですよ。って言いたくなります。
私は理学療法士としていろいろな方にかかわっていますが、終始このことを胸に刻んで、ときには利用者さんにお話ししたりしています。
でも、勘違いをしていただきたくないのは、患者さん、利用者さんなどの気持ちをないがしろにするってことではありません。
「理解はできなくても寄り添うことはできるから」
だと思います。
そのためにはその方のお話をとことん聞く。聞けないようであればできる限り心を許せるようになってもらう人になる。
このようにようちゃんは常に思っております。よく、過去に苦労された方の方が他人の気持ちを理解できるのではないか。ということを述べられていますが、
それは「正解」でもあり「不正解」でもあると思います。
そもそもが苦労ということ自体、その方自身が思っていないこともあります。ようちゃんはその典型です。
ようちゃん自身、人よりもめっちゃ楽な人生を歩んできたと思っています。人生ダルダルです。履き古したパンツのゴムよりダルダルです。うん。
そして、その人その人によって悩みを受けいれるお皿の大きさが違っているとようちゃんは考えており、人生でご苦労された方は少しずつその悩みを受け入れるお皿が大きくなっていっているだけではないかと思います。
そしていろいろな経験をされていることから的確にアドバイスができ、結果的にいろんな人に寄り添うことができているのではないかと思います。
人生に無駄なことはないとようちゃんは思っています。それをどう生かしていくかはその方次第だと
「モナ王」を食べながらようちゃんはおもいました。※アイス消費量石川県がNo.1!