自己紹介わたしはいわゆる帰国子女である。帰国子女の定義は様々だが、ここでは多くの高校や大学の出願資格である「日本国外の学校に引き続き24か月以上過ごした生徒」と定義する。 わたしは、高校卒業まで合計8年間を外国で生活した。2010年代に大学を卒業し、社会人になる。これまでの海外の学生生活、大学入試(帰国子女枠)、就職活動、私生活などを思い返し、「帰国子女である是非」について記す。 主に海外赴任に子どもを帯同させるか悩んでいる保護者の方、海外の学校がどのような学校か知らない
概要 2023年秋、日大アメフト部員による薬物事件(大麻及び覚せい剤の保持)が決定打となり、同部の廃部の方針が決まった。2018年のいわゆる悪質タックル問題に続き、日大アメフト部による刑事事件は、約5年間の間に2度大きく報道された。 なお、悪質タックルの件においては、監督、コーチは証拠不十分として不起訴、タックルを行った選手Aも被害者と示談が成立し、不起訴処分となっている。 不祥事が続いたこともあり、日大アメフト部は廃部の方針となったが、この判断に帰国子女なりの意見を述べ
はじめに前回、不合格体験を紹介したが、受験直前に関する内容に偏っていたので、インター在学中に後悔したことについて、IBの科目毎に紹介する。タイムマシーンで高校生の時に戻った場合、過去の自分に伝えたいことを中心に纏めることにする。 さて、自己紹介でも述べたように、私はインターを卒業したのち、某国立大学に進学した。当時はIBに関する情報を積極的に集めなかったので、特に11年生に入る前の学生やその保護者の方に、是非読んでいただければと思う。 はじめに、インター生でも、IBのスコ
中学・高校を海外で過ごした私が、大学受験に失敗した話を紹介する。自己紹介でも述べたように、わたしは某国立大学に進学したものの、第一志望の大学には落ちた。今回は、恥を忍んで受験の失敗談とその原因を記すので、受験生やその保護者の方は、是非参考にしていただきたい。過去の失敗を通して、未来の受験生が何を勉強したら良いのか、お伝えできればと思う。 なお、帰国子女の大学受験についての概要は、以下のページをご覧いただきたい。 合格した大学名はもちろん、落ちた大学名、やっておいた方が良か
今でこそテレビやコンビニで外国人を目にする機会も増えたが、それもここ最近の話である。中学生当時は外国に住んでいたが、年に一度、田舎の祖父母に会いに行ったら、「異国からやってきた孫」という出迎えをしてくれたものだ。祖父母から「国際感覚」という言葉は一切感じられない。 さて、今回は外国暮らしが長い帰国子女がどうなるか、について書いていく。そんなまさか、と思うかもしれないが、18歳までの8年間を外国で過ごしたわたしが実際に感じたことなので、家族帯同で駐在する方のお子さんが、残念な
わたしは4歳までの約2年間、某国のインターナショナルスクールの保育園に通っていた。教育ママの経験談はあるが、実際にインターナショナルスクールを経験した子どもの声や記事は目にしないので、イチ経験者の声として参考にしていただければと思う。 ちなみに、兄は小学校入学直前の6歳まで幼稚園に通っていたので、その声も交えて紹介する。 インターの保育園について覚えていることはじめに、わたしは4歳までの記憶が、ほぼ無い。ある日サルか犬に追い掛け回された記憶と、当時住んでいた家の間取りを多
今回は、世界のインターナショナルスクール(以降、インター)の多くで採用されている教育プログラム、IB (International Baccalaureate)の経験について紹介する。 プログラムの内容は別のサイトで詳しく紹介されているため、「インター編入~IB開始まで」から読んでいただければと思う。なおここでは、主に経験談や当時の想いを中心に、主観的に書いていく。 IBとははじめに、IBとはグローバル化に対応できるスキルを身に付けた人材を育成するための教育プログラムであ
大学の帰国子女枠入試はずるい?わたしは帰国子女枠で大学に進学したいわゆる「キコク」である。 大学受験において、キコクはずるい、と言われがちである。実際に経験してきたわたしに言わせると、正しくは「帰国子女枠入試は科目数が少なく、国公立大学を2校以上出願できる点が一般入試と比べて不平等である」だ。 ※理系学部は数学等が求められることがあるため、ここではわたし自身が経験した文系学部の大学受験について紹介する。 帰国子女枠がずるいと言われる所以センター試験が不要 まず、帰国子女