【リーンウィズで速くなる!?《全20回》】その1 リターンライダー、タンデムライダーのために
最初に
教習所で最初に習うリーンウィズは、免許を取ったらもう使わなくてもいい?
「リーンウィズなんてカッコ悪い」
「そんなフォームで速く走れるはずがない」
「自由に乗らせろ」
「ニーグリップなんていらない」
その気持ち、わかります。
僕も若い頃はレースの世界に憧れていたので、「世界最高峰のレーシングライダーのフォーム」こそが最速のフォームだと信じてそれを真似して走っていました。
でも15年ぶりにバイクを購入してリターンライダーとなり、タンデムランも頻繁にするようになって、「一般公道ではサーキットと同じようなフォームで走ることはできないよな」と思うようになりました。
現在、『二輪車安全運転全国大会』への出場を目指している関係もあって、もう一度リーンウィズというフォームについてよく考えてみようと思ったことがこれを書いたきっかけです。
改めて見直してみると、リーンウィズは『初心者のためのフォーム』などではなく、僕らリターンライダーやタンデムライダーにとって非常に役に立つ、安全で、しかも速く走ることができるフォームだということが分かってきました。
「リーンウィズで速くなる」方法を説明する前に
ですが、バイクというのはとても危険な乗り物です。
これから説明するライディングテクニックを練習する際には、必ず安全最優先で取り組んでください。無理をして、怖い思いをしても上達するものではありません。たとえスピードが遅かったとしても『バイクを思い通りに操れた!』という喜びこそが上達への近道になります。
僕もまだまだ上達したくて毎日練習をしています。その中で新しく気づいたことがことがあれば、どんどん書き加えていきたいと思います。
この記事が、安全で快適なバイクライフを送るためのお役に立てれば幸いです。
少しだけ自己紹介
1972年生まれの49歳。高校一年生の時に友達のヤマハJOGをチョイ乗りさせてもらいアクセルを開けた瞬間、バイクの加速力の凄さに驚いて一瞬でバイクの虜になる。
翌年、中型免許を取得してデビューしたばかりのカワサキZZ-R400を購入。世界グランプリロードレースに憧れ高校卒業後はレースの道へ進む。
その後20台以上のバイクを乗り継いで、昨年の春からはヤマハXJR1300を駆り日々ツーリングと鍛練に明け暮れている。