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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その6 ステップ荷重
ステップ荷重のタイミング
コーナーへ進入するためには、倒し込みを始めたいポイントでイン側のステップに荷重を載せていきます。
荷重を載せるタイミングは、ブレーキレバーをリリースする(フロントフォークが伸び上がろうとする)その瞬間です。
荷重は”載せる”ものであり”踏んづける”ような感覚とは本来違うものですが、重量の重いバイクになると結構思い切って踏んづけるぐらいの気持ちでやった方がわかりやすいかもしれません。
踏み込む方向は真下(地面に対して垂直方向)ではなく、車体の内側方向に向かって踏み込む感覚で行うと、バイクがカクンッと傾く(リーンする)のが感じられると思います。
コーナーでイン側のステップに荷重を載せるとバイクが倒れ始め、ステアリングが自然に切れ始めます。(この時、肩や腕の力をしっかり抜いて、ステアリングをフリーにしていることが大事です)これを『セルフステア』と呼びます。
コーナリングは、このセルフステアの機能を最大限に活かして行うのが基本です。
しっかりステップへ荷重をかけるために
土踏まずでステップに乗っている場合、土踏まず全体でステップを踏んでも力が掛けにくいので、土踏まずの外側の角を使ってステップを踏むと良いでしょう。
写真は右足をカカト方向から見た図。シューズやブーツの底の右端部分を使ってステップに荷重をのせる
高速道路などを走っているときは直進安定性が高まり、土踏まずからの入力では荷重が不足する場合もあります。そんな時は、母指球(足の親指の付け根のふくらんだ部分)を使って踏み込むとより大きな荷重をかけることができます。
リーンウィズでステップ荷重をするコツ
リーンウィズでイン側のステップにしっかりと荷重を載せるコツは、肩とお尻を結ぶラインをまるで鉄パイプでつながっているかのようなイメージで固定することです。そしてコーナーへは、『肩から入っていくようなイメージ』で入っていきます。
ここで腰から先行して入ろうとすれば上体が遅れてリーンアウト気味になってしまい、頭から先行して入ろうとするとリーンイン気味になります。
コーナーには肩から入り、さらに荷重を増やしたい場合は脇腹を入れていくようにすると、リーンウィズで安定したコーナリングをすることが出来ます。
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