【YOUは何しにRettyへ ? #3】 ゲームプロデューサーからRettyのPdMへキャリアチェンジ!
人事の大森です!今年のGWは残念ながらおこもり生活ですがそれはそれで楽しいですね。
Rettyには、様々なバックグラウンドを持つメンバーが続々と仲間入りしています。
「YOUは何しにRettyへ?」では、個性豊かなメンバーの「どうしてRettyで働くことにしたのか?」「Rettyではどんな仕事がしたいのか?」など仕事に対する想いをお伝えしていきます。
第3回目は、 2019年11月に入社し、プロダクトマネージャー(以降、PdM)を務める高松に話を聞いてみました。
エンジニアからプロデューサー、事業部長へと
大森:ということで高松さんよろしくお願いします!高松さんは新卒でGREEさんですか?
高松:いえ、新卒はジグノシステムジャパンというガラケーの月額サービスを作る会社でした。昔からプロレスが好きで、プロレスのサービスを運営している会社だったのでぜひ入社したくて幸運にも採用していただきました。
大森:なるほど、そこからどうしてGREEさんに?
高松:僕は当時エンジニアで、時代的にソシャゲ最盛期を迎える前、ソシャゲのような高負荷のサービスは高い技術力が必要でした。当時GREEには有名なエンジニアが複数所属しており、その環境で働きたいと思いました。
大森:エンジニアだったんですね!知らなかった!最初からゲームプロデューサーとして入社したのではなかったんですね。
高松:はい、まずソシャゲのエンジニアとして入社し、2年くらいでエンジニアリングマネージャー(以降、EM)にならないかとオファーをもらいました。GREEのエンジニアはみんな本当に優秀で、スペシャリストとしては技術的に追いつけないと感じたので、マネジメントの方に進もうと思いそのオファーを受けました。そしてちょうど自分が関わってたゲームのプロデューサーが異動になったタイミングで、プロデューサーになる流れになり、やれるならやってみたいなと思って挑戦しました。
大森:なるほど、そういう流れだったんですね。
高松:はい、自分でキャリアチェンジしてきたというより機会があって流動的にキャリア形成してきた感じですね。自身の経験から、機会を受け入れることや依頼を断らないことは、自分の幅を広げる上で重要だと実感しています。
大森:とはいえ、誰にでも機会や依頼があるわけではないと思うのですが、どうして高松さんはそういったオファーを得られたんだと思いますか?
高松:当時オファーがあった際には死ぬほどコミットするからだと言われました。やろうとしたことを全力で全部やっていました。
大森:すごい。それはどういったモチベーションで?
高松:うーーーーん、なんだろう。あんまり考えたことなかったな。もとの気質的にゴールに向けて走り切るタイプなんでしょうか。蚊帳の外にいるよりは当事者でありたいし、どうせやるなら本気でやる方が面白い。あと責任感があって、その責任感が心地よいと感じる性格でもあります。
あと当時のGREEではエンジニアが売上まで見るので適切な危機感があってコミットできました。やればやるほど目に見えて成果が出たのでより面白かったと思います。
大森:評価されたいとか自己成長とかそういうモチベーションは?
高松:評価されたいというのはあんまりないですね。コミットして成果出したのに全く評価に繋がらないとかは嫌ですけど。成長は、コミットしていたら結果的についてきました。評価も成長も、結果的にですね。コミットが先にある感じです。
大森:なるほど、きっと高松さんにとってはコミットすることが自然なことなんですね。そこからはずっとゲームプロデューサーをされてたんですか?
高松:プロデューサーのあと、副部長として複数のゲームを横断で見る事業統括の役割を担いました。これもまたオファーがあって、事業を見ることに挑戦したかったので受けました。
大森:GREEで順風満帆ですが、どうしてそこから転職を考えたんですか?
高松:副部長として見ていたプロジェクトに区切りがついたときに、ゲームではない領域の事業を見る役割をやってみたいと思いました。GREEには7年間所属して、自分の中でゲームから離れたい感覚があったので。
大森:なるほど、それでどうしてRettyに?
高松:当時の転職活動では非ゲームで、海外展開していて、BtoCの自社プロダクトで持っていて、規模的にもまだこれから成長フェーズの会社を探していて、まさにRettyがマッチしていました。
大森:Rettyでは最初プランナーだったと思うのですが、副部長からメンバーになることに抵抗はなかったですか?
高松:それは全くなかったですね。GREEで副部長が上手くできていたかもわからないし、メンバーから入って現場を理解したうえでPdMになる方がスムーズだとGREEでの経験からも感じていました。給与も家族が養えるレベルが保てるなら下がってもこだわりはなかったです。
ゲームからグルメ、まったく異なる領域への挑戦
大森:Rettyに入社してまずは何をされたんですか?
高松:プランナーとして、プロダクト部門の投稿チームにジョインしました。投稿チームは、Rettyに口コミを投稿してくださるユーザーさんの数を増やすことがミッションです。ゲームとグルメは違うけど、ある程度前職の動きが活かせるのではと思って入社したが、やってみたら全然違って戸惑いました(笑)
大森:へー!何が違うんですか?
高松:まずサービスの特性の違いでグルメサービスはユーザーさんの動きが読みにくい。入社してすぐ現状分析としてユーザーさんの動きを見ました。
ゲームは人の動きがシンプルなんです。「このゲームをやりたい」と思ってサービスに入ってきてるので。Rettyの場合はサービスに入ってきた理由もやりたいことも人によって全然異なるのでユーザーさんのインサイトがデータを見てもわからないんです。GREEの頃もユーザーインタビューは行っていましたが、定性からの優先度重要度が全然違うなと思いました。
大森:なるほど確かに!Rettyを開く理由は同じ人でもタイミングで変わりますもんね。お店を探したいとき、探して予約までしたいとき、リストに残したいとき、投稿したいとき、自分の投稿にいいねがついたからそれを確認したいとき、ただ眺めるだけとかもありますし。
高松:そうです。ゲームだと入ったあとのユーザーの動きもある程度決まっているので、この数値を改善するためにはここを修正すればいいという仮説が立てられるんですが、Rettyではそれが難しい。
大森:他にどんな違いがありますか?
高松:組織の開発体制の違いも大きいです。RettyではLeSS(Large Scale Scrum)を導入しているので、自分のミッションを達成するための施策ではなく、Retty全体で考える必要がある。全社での優先度が高くないと着手ができません。
▼RettyのLeSSについてはこちらの記事をご参考ください!
何をやるかを会社全体の優先度と重要度に則って決めているので一体感があるし、会社として必要なところに工数が割けています。この仕組みではプランナーが施策を実行するために、その先にどういう未来があるかを見据え、全社に伝える必要があります。必要だけどとても難しいことなのでプランナーとしてのスキルがかなり磨けると思います。
RettyのカルチャーUserHappyを体感
高松:Rettyで本当にすごいなと思うのは、UserHappyが浸透していてプロダクトを良くしたいと本当にみんな思っていることです。Rettyはエンジニアもプランナーも全員、何を作るかだけでなくそれで何を達成するかまで重視します。別の部門や職種でも、どういう価値をユーザーさんに提供するかという共通の軸で話し合いができます。ビジョンが浸透しているのでそれに紐づく優先順位がみんな共有できている。ビジョンがここまで社員に浸透しているのは他の会社であまり見ないです。
大森:わかります、それはわたしも入社してすごく驚きました!
高松:その中でも特に驚いたのが売上も大事ですが、UserHappyを重視していることです。売上は上がるけどUserHappyではないのでやりません、という判断が普通にされる。プロダクトを作っていると、どうしても売上とビジョンが対決するシーンが多々あります。今まで売上が最重要だと思っていたけど、RettyではUserHappyが重要。売上は上がるけどUserHappyを棄損するのでやめましょうという議論になります。ただ会社として売上はもちろん重要なのでみんなその葛藤を持っています。最初からそれをやり続けているのが本当にすごい、ビジョン浸透は途中からは難しいので。
大森:Rettyは初期メンバーが比較的多く在籍しているのでその影響もありそうですね。
高松:そうですね、初期の熱量のまま続いてきているからか、ユーザーさんに届けたい価値が明確で自然に言語化されていると思います。方針がブレずに考えやすいし共通認識があるので意思決定が早いのが良いと感じています。反面、定量的な指標が立てにくいという課題もあります。UserHappyを定量にするとどういった指標になるのか咀嚼する必要がある。そしてUserHappyを自分もRettyの既存社員と同じ温度感で理解するのが最初は難しかったです。
RettyのPdMとしての役割と今後の展望
高松:入社当初VPoPの野口が投稿チームのPdMを兼任していたのですが、半年程で委譲され、今は僕がPdMを務めています。
大森:プランナーからPdMになってどう変わりましたか?
高松:他ミッションや他部門のメンバーと関わる機会や、全社横断的に連動して動く役割が増えました。中でもFRM(Rettyのセールス組織)との連携が一番戸惑いました。スピード感、動き、観点と全て自分の感覚と違いました。GREE時代、ゲームのエンジニアやプロデューサーをしていた時は効果も売上も自分たちのミッションでした。Rettyは売上はFRMのミッションなので、自分の所属する組織が売上を作る部門ではないことに最初は困惑というか、なんとなく気を遣う感覚を覚えました。
大森:あーわかります。わたしももともと営業だったので、人事にキャリアチェンジしたときに「あれ私コストでは?」という感覚になりました。
高松:そんな感じです(笑)かといってRettyでは他部門との連携も上手くいっています。上下関係のような感じはなく売上と同等に重視されるUserHappyの実現がプロダクト部門のミッションです。
大森:高松さんは海外で事業展開していることも転職の条件に入れていましたよね。
高松:そうですね。入社する前は海外事業に携わってグローバルで成果を出したいと思っていて、それは今も変わってないです。ただ現状は投稿に関するミッションで成果を出すことに集中しています。
大森:やりたいことにすぐトライできていないことへの不安はないですか?
高松:ないです。選考段階でまずは海外事業でなくこういうミッションだという説明は受けていましたし、前職での経験からも任されたポジションで成果を出し続けることが結果的にやりたいことをやる近道だと考えています。何をやりたいと思っているか発信はしますが、まず成果を出して信頼されようと思って取り組んでいます。その方が会社も気持ちよく任せられるのではないでしょうか。あとはRettyへの信頼感もあって、会社の状況など様々な点で良いタイミングが来た時に機会はもらえるなと思ってます。
大森:実際に社内でエンジニアからPdMやプランナーへの異動やプロダクトから広告への異動など、本人の希望を受けてのキャリアチェンジは頻繁に発生しますもんね。
今のRettyにおいて、課題を感じることはありますか?
高松:もう1個突き抜けているものを作らなければと思っています。
UserHappyを実現しながらも売上も両立して突き抜ける何かが必要です。グルメサービスは競合が強い領域で、Rettyは最後発のサービス。やっと競合と同じ土俵になってきたので次はどう勝っていくかです。市場や競合の動きも見定めて次の種を作って1個突き抜けるものを作る、今は種まきの時期でいかに芽を出させて花を咲かせるかを求められています。
これらの状況から、Rettyとは違う他社の視点を持つ方の力が必要だと考えています。ぜひこの面白いフェーズで一緒にはたらきましょう!
あとがき
わたしもRettyには中途で入社してきたので、Rettyのビジョン浸透度合いやUserHappyへのこだわりにすごく驚いたことなど共感しました。他社との違いもわかってすごくおもしろかったです!高松の言う通り、今は他社で経験を積まれた方の視点をとっても必要としています。「もうひとつの突き抜けたもの」を作る面白いフェーズに少しでもご興味持っていただけた方は以下にてご連絡ください!
コチラの記事で興味を持ってくださった方は、ぜひRetty magazineとRetty Tech Blogより他の情報発信もご覧ください!