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グラウンの2楽器のためのハ短調協奏曲

バイオリンとビオラ・ダ・ガンバ(またはビオラ)のための協奏曲ハ短調。よい意味でバロックの2つの楽器のための協奏曲が発展しています。合奏協奏曲と表記されるケースもありますが、ギャラントな二重協奏曲です。わたしは、モーツァルトのVn+Va協奏曲より、むしろブラームスのVn+Vcの方を想い出してしまいます。

ギエルミ、コンタディンがイ短調、イ長調ソロ協奏曲といっしょに出版しました。ハ短調といってもモーツァルトともベートーベンとも違います。6パートと通奏低音の鍵盤で7名編成。25分くらいかかります。

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2015年6月。マサチューセッツでの実演。

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アメリカのガンバ協会の活動の一環として、ボストン古楽祭フリンジコンサートイベントでNewCommaBaroqueとBurningRiverBaroqueが競演します。
バイオリンとビオラ・ダ・ガンバのための、滅多に聞けない名人芸の協奏曲ハ短調。ヨハン・ゴットリープ・グラウンがフリードリヒ大王の宮廷で演奏するために作曲。
巨匠バイオリニスト、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)とガンビスト、ルートヴィヒ・クリスチャン・ヘッセ(1716-1772) の競演。この演奏は、後者によるカデンツァを含む、バロック古典派間のレアな二重協奏曲のレパートリー。
グラウンのバイオリンとビオールの両方に通じた完璧な知識によって高められた技巧とテクスチャが充填されています。私たちは、グラウンのヴィオール革命に体験しましょう。

Burning River Baroque and New Comma Baroque:
Peter Lekx, Baroque violin & Phillip W. Serna, viola da gamba

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バイオリンとビオラ版の演奏が2例。

オーガスタ・マッケイ・ロッジ(Vn)
ジョージナ・マッケイ・ロッジ(Va)

2018年5月、ニューヨーク、アンティオキアの聖イグナチオ

2005年のギュンタースベルク社のオログリン校訂譜みたい。

その魅力的で珍しい構造で、この作品は、ソロ楽器の両方に関するグラウンの完全な知識と、それらが埋没しないようにオーケストレーションする彼の能力を示しています。これは、バロックとクラシックの二重協奏曲のレパートリーの貴重な追加です。私たちの実用新版の主な情報源は、ベルリン・ジングアカデミー所蔵から最近アクセス可能な情報源です。ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のルートヴィヒ・クリスチャン・ヘッセによるダルムシュタットのコピーを2番目のソースとして使用しました。カール・フリードリヒ・ゼルターが後に追加したホーン部分は、オーケストラのサウンドをよりカラフルにするために引き継がれました。

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マッケイ・ロッジ姉妹はグラウンのCDも。Vn+Vaトリオ、各ソロソナタ。CHグラウンのチェロソナタも聴けるので、楽しみに。

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以前から動画試聴できた演奏。2015年5月のバーゼル・スコラカントルムのマスターコース・リサイタル。ビオラを弾くローラ・フェルナンデスが、アマンディーヌ・ベイエのクラス受講。バイオリンソロはエバ・サラディン。

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