基礎資料 「コーヒー焙煎の職人」の技術とは
よくどの程度修行すればお店を出せますか、と問われます。
下の図表はコーヒーの焙煎技術に限って段階的に表現したものです。
[3]段階目をクリアするのが、思いのほか難易度が高いのです。一読当たり前のことをさらりと記述しているのですが、実際開業して焙煎を始めるといかに困難なことか思い知ることになります。
逆に言えば、開業のために必要なレベルを表わしています。
[4]段階目は、開業後1年を経過し、気候や環境の変化、材料の変化、ロットの変化などを経験し、年間を通して安定した味風味の商品を提供することの難しさをクリアしなければ商売が成立しないことを表わしています。もっとも、通年の定番商品を設定しない品揃えのスタイルならば、[2]段階までで十分といえます。
村上龍編の「13歳のハローワーク」には、「コーヒー焙煎の職人」の項目があります。高校生程度の知識として、職業の概要をよくまとめています。
小規模であっても、職人としての技術は共通ですから、「外側も内側も均一になるように煎るのが、職人の技」で「職人でありながら社交性も求められる仕事」なのです。