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自宅でコーヒーを飲むときに使うマグ

あえてこだわりをいえば、取っ手です。
なくても使用可能ですが、この耳のような翼のような張り出した造形は魅力的です。持ち上げるときもっとも重さがかかる部分で壊れやすい弱点になります。耐久度と機能性をバランスよく同居させる、努力と工夫が要求されます。なんとなくですが、使う側にも教養が望まれているような気がします。

以前は大阪のようびさんでマグを購入して、使用していました。
左上の長森慶のマグは口当たりもよく、取っ手のボタンのような飾りが親指の緊張感とホールドの安定感に心地よく。思いのほかコーヒー液も美しく見えました。よく使って、早くに割ってしまいました。
もちろん、取っ手がとれました。

最近は白日さんの作家さんのマグを楽しんでいます。
福村、瀬川、岩切さんのそれぞれ個性的なカップで楽しんでいます。
福村マグを買うとき、西坂さんにどのくらい丈夫か質問しました。
わたしは、取っ手のほかに内側まで金銀彩のカップに弱いのです。コーヒーを淹れたとき、白より金銀の地色の方が美味しそうに見えるのです。
しっかりと磨かれた銀色のカッピングスプーンで、コーヒーを飲むのも気に入っています。


最初は取っ手のないカップに下に置く受け皿を使い、飲み物をソーサーに移して飲むことが礼儀とされていたため、取っ手が付いているカップは広まりませんでした。18世紀になると円筒の形をしたカップが人気を集めるようになり、それを持ちやすくするために次第に取っ手のついているカップを使用するようになります。そこから19世紀にはほとんどのカップに取っ手がつくようになり、それに伴いソーサーから飲み物を飲む習慣も衰退するようになりました。既にこの時期にはマグカップは私たちが知っている形状に近づいていましたし、認識もある程度浸透していましたが、まだまだマグカップは一般家庭には置かれるものではありませんでした。その状況を変えたのが1920年頃の大量生産時代です。この時期に当時のマグカップが一気に一般家庭に伝わるようになったのです。

オリジナルグッズのサイトからマグの歴史引用

家庭で使うものを、「ていねいに生活する」範囲で、可能な贅沢を提案する、ということでしょうか。量産品から発展したマグを「ていねいに手作りした」ものに変えていく。贅沢なことですが、いまは簡易ドリッパ―などでマグに直接抽出でもよいですし。
ただ、抽出の分量に注意を促す必要がありそうです。

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