疫下の実演の記録 ナミュール・フェスのルソン

マスクの聖母。2020年7月9日、サン・ルー教会で聴衆なしで記録されたコンサート。17世紀建立、バロック様式のイエズス会らしい。

スタバトマーテルとルソン、嘆きのフェス。「プラハの春」のルクスたちには、チェコ風なユーモアを感じたのですが、7月くらいになると、こうしたナミュールの態度は、疫禍を人災と見透かしている感じがします。そして2021年になると、彼らは2週間待機してでも、来日公演して稼いでいくのです。さすが、幾度となく疫禍を潜り抜けてきた体力のものたちです。

ブロンデールは、9月にアンブロネでレザールフロリサンのルソンに参加しました。期待のルソン歌手ということ。

ヨーロッパの白人種の体力に驚きます。音楽、芸術、文化、それらの維持は強力な体力。ヨーロッパは個人ひとりひとりの体力がものを言います。

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François Couperin (1668-1733)
Trois Leçons de Ténèbres

Marin Marais (1656-1728)
Chaconne

グエンドリン・ブロンデールGwendoline Blondeel & カミーユ・ユベールCamille Hubert sopranos
Viole de gambe ロナン・ケルノアRonan Kernoa
Orgue エヴァルト・デメイエル Ewald Demeyere

2020年7月9日サン・ルー教会

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