コーヒー自家焙煎店ビギナーズ 学び方ワークブック [はじめに]
コーヒー自家焙煎店を開業する方々は、おおむね時間がありません。別なキャリアを歩んできた人が転職することが多いものです。ちょっと高校から大学に進学するのに似ています。わたしは、バブル期に何の考えもなく国文学部に通い、楽観的にバイト先に就職しました。時間はたっぷりあったはずですので、もっとしっかり将来について考えたり調べたりするべきでした。
コーヒー自家焙煎店開業を目指す人、またすでに開業した人も勉強量は足りていますか。よく最初の出会いから一直線という話を聞きます。出会ったのは、1冊の本、1軒の店、1杯のコーヒーでしょうか。自分の直観を信じることは独立自営のオーナーにとって重要です。しかし、常に健全に懐疑することも同じくらい重要です。
最初の出会いから、つぎのステップに進むとき、資格取得を含めたセミナー受講やインターネットを含めた資料通読時に気をつけることがたくさんあります。
(1)自分の将来 残された時間
自分の人生設計の現在地を知る
自分は何をしたいのか?
自分の将来に向けて、何をすべきか?
目的と手段を区別して考える
(2)自己管理
時間管理
「からだ」と「こころ」の健康管理
健康診断結果から考える
(3)良好な人間関係
相手を配慮したうえでの自己表現、アサーション
サービスの基本と重なる
個人経営は個人の人間関係が反映する
(4)聴く、読む、ノートを取る
講義の聴き方、本の読み方、ノートの取り方
事実と意見の区別
自分の意見を持つ
誰がどんな目的で「書いた本」か「講義」か
発信されることには損得や思惑が含まれる
(続く)パート2の「事実」「意見」「拡散的に考える」など参照
(5)調べる
講義や本から得られない情報を他のさまざまな情報源から収集する
情報源の選び方
(6)書く、考える
事業計画の文章執筆上の約束事
説得力のある計画書の書き方
論理的に考える