笑うバロック展(158) 「めぐり逢う朝」異聞

山口由子というシンガーソングライターの1994年秋発表のアルバム「しあわせのみつけかた」の7曲目に「めぐり逢う朝」。
映画は1993年2月に日本公開。したがって、このどこか変な日本語のタイトルは知られていました。
「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編」と題された劇場版は、1982年3月。
「めぐり逢い」はキングコングと共にエンパイヤステートビルを有名にした1957年の名画。以降多用され、当ガンダムの主題歌も「めぐり逢い」。

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あるブログからの引用。

「めぐり逢う朝」はしっとりとした曲調で聞かせるバラードナンバー。思わず聴き惚れてしまうような美しいメロディーがたまらない。曲の世界に段々と引き込まれていくような感覚がある。サウンドは生音とシンセが融合したもの。ひんやりしたキーボードの音色と、隙のないバンドサウンドとの相性は抜群。
歌詞は恋人と別れる瞬間を切り取って描いたもの。女性の切なさがよく伝わってくるような、丁寧な心理描写が圧巻。「ねえ運命なの 生まれた瞬間(とき)から 出会いも別れも すべて 愛する度に人は 何故苦しみを 繰り返すの」というサビの歌詞は聴いていて辛くなるほど。
この曲もまた、山口由子の訴求力溢れる歌声が曲の切なさを演出している。「そして毎日あなたを思った」と負けず劣らずの名バラードである。

5分の大曲。黄昏は歌詞にあるものの、朝は男女の悲恋にはあまり関係なさそう。「めぐる愛はまた その人のもとへ 私を 導いていく」の歌詞はあり、「めぐる愛」くらいなんでしょう。

1998年には、城之内ミサと福留功男氏のデュエット・シングル。TBSラジオ「チョット無理して生きています」のテーマソングとの両A面も。
「めぐり逢う朝」「チョット無理して生きてます。」
もはや画像も音声も、当然歌詞もネット上には残っていないらしい。
どこか魅かれるタイトルだった様だ、とはいえそうです。

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