100番台のブラームス

コチシュがブラームスの協奏曲を弾いていないか検索していて、ブラームスのピアノ・トリオ第3番作品101のライブのオンエアかしら、を見つけて楽しみました。激しく始まり、4楽章20分で駆け抜けます。「重厚長大」とは逆の「爽快疾駆」なブラームスは好みです。タメなくどんどん進みます、コチシュと合っていると勝手に思いました。
シューマンのト短調ピアノソナタと似た感覚。
ブラームスの場合、例えばほかの二つのピアノトリオは、ちょっと我慢が必要なのです。演奏が気に入らないと、クドク感じ冗長に感じ聴く気が失せます。長らくデュメイ、ピレシュ、ジャン・ワンのトリオを聴いてきましたが、時々ピアノがチマチマ聴こえてきます。カヴァコス、ユジャ・ワン、カプソンのライブはカプソンがチマチマ。

Zoltán Kocsis - piano
Tamás Major - violin
Péter Szabó - cello


ブラームスの100番台は、よく聴く作品が多いめ。
歌曲はあまり聴いていませんでしたので、探してみよう。


121番のシリアス・ソングはヒレの師匠ニクラスの、実に興味深いCDが。


2008年にレーピンと行った演奏会の録音から。
ブラームスのバイオリン・ソナタ第3番作品108が聴けました。
これも感激して聴きました。なんだか本当にコチシュは相性がよいです。
これも前へ前へ推進していく演奏。迷いがなく聴こえます。レーピンの音もコチシュのサポートのおかげで好ましく、のびのびと、楽しそう。
コチシュのピアノは、好い後押しのし方だと思います。一緒に演奏する人をのびのびと歌わせます。それなのに、これはコチシュのテンポスピードだろう、と思わせるのです。


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