笑うバロック展(460) 謎多きイギリス・バロックの音楽家ジョーンズとアイドルのようなオーギュ [48候補]

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はじまりは「やはり」というか「さすが」というべきかフンガロトン1stレコーディングと、ミッツィ・メイヤソンのCD。わたしは全く知りませんでした。

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謎多きイギリス・バロックの音楽家リチャード・ジョーンズの音楽は、ヴァイオリンと通奏低音のための『室内のエア集』。ロンドンのドルリー・レーン劇場オーケストラのコンサートマスターを務めるなど、優れたヴァイオリン奏者であったと伝わるリチャード・ジョーンズ。1735年にロンドンで出版され、8つのソナタで構成される『室内のエア集』は、華麗な装飾や跳躍、予測が難しい大胆な展開など、時代を先取りした斬新な手法が用いられたイギリス・バロックの隠れた秀作です。

18世紀を生き1744年の新聞に死亡記事が掲載されたとこと、そして遺された音楽以外は謎のベールに包まれたままのリチャード・ジョーンズ。1732年の作品とされるチェンバロのための「レッスン曲集(Sets of Lessons)」の音楽的内容は、そのタイトルにあるレッスン用、練習曲ではなく、舞曲を集めた6つの組曲で構成される歴としたイギリス・バロックの重要な鍵盤作品です。この組曲は最初の5つまでがどれもみな6~8楽章からなり、前奏曲で開始されたあと、サラバンド、ブーレ、クーラントといった舞曲が続きます。すぐれたヴァイオリニストであった彼のヴァイオリン曲でもみられた斬新な技法はそのまま鍵盤曲にもあてはまります。快活なリズム、鮮烈な和声、奇抜な跳躍といった特徴のほか、ソロとトゥッティを鮮やかに対比させる書法は、コレッリやヴィヴァルディのコンチェルト・グロッソの編曲を聴いているかのようです。

The Beggars Ensemble ベガーズ・アンサンブルは、写真のオーギュスタン・ルッソンのグループ。ティグラン・ハマシアンがお気に入りというバイオリニスト。

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1996年生まれのオーギュスタン・ルッソンは、ポアティエでヴァイオリンを始めました。ブリジット・バラットの指導の下ボアティエの音楽院でプロのディプロマを取得しました。その後、パリでパトリックビスミュートにベルサイユでキャサリン・モンティエに師事。リヨンでオディール・エドゥアールのクラスに入る。彼はリヨンでジャズバイオリンを学びました。
ノルマンディー国際バロック音楽コンクール(コンクールコルネイユ)2位。共演多数。ベルサイユバロックセンター(監督、ビスミュート、シュネベリ)、ハルモニアSacra(dir:Lemaire)、L'académieBachAix en Provence(O.Wyrvas、Hünninger)、La petite bande(S.Kuijken)、l'OFJ baroque(C.Coin)、Les Musiciens de St Julien(F.Lazarevich)、Le poème harmonique(V.Dumestre)、Les nouveaux caractères(S.D’Hérin)。
あらゆる種類の音楽に魅了され、彼はジャズ、実験音楽、フランスとアイルランドの伝統音楽、そしてコンピューター支援音楽とサウンドエンジニアリングを独学で学んでいます。ポアティエでの初期の研究中に、彼は伝統音楽を発見し続けました。RomainChéré と共同で RedChecks と DSFJhâzeを設立し、実験と創造を目的とした2つのプロジェクトで、現代の楽器技術と本能的な口頭による音楽へのアプローチを使用しています。RedChecks レッドチェックスは、2014年にアイルランドをツアー。影響力を感じる、オーギュスタンお気に入りのアーティストは、ティグラン・ハマシアン、フラットブッシュゾンビーズ、アニマルズ・アズ・リーダーズ、ケイシー・ドリーセンなど。

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