歴史的録音のクープランのルソン =6種
アラリーに限らず、現在ほとんどyoutubeで試聴できるのではないかと思います。検索し聴取することそのものは、価値を感じる人にとってはこの上なく恵まれた状況です。音盤そのものを所有していなくても、ジャケット画像なども思いのほかていねいにデータ記録している人がいますし。
「ある視点」を提示し、検索の助けとする----ということ以外こうした記録の意味は、まあありません。
名歌手たちによるクープランの録音。早くから名曲として意識されていたことが感じられます。データだけからみると最初の全曲録音はブーレイのエラート録音でしょうか。改めて聴くと、新しい工夫のされた録音だから説得力があるとは限らないと思います。クープランが残すべき名曲であるという継続的意思は間違いなさそう。クープランの鍵盤作品は19世紀フランスでも演奏されてきたらしいですが、声楽作品はどうなのでしょう。特にルソンは古楽運動の中で「再発見」された名曲と考えてよいのではないでしょうか。その意味でバッハ復活などよりはるかに地道で、また苦難の道のりではないかと思われます。
ユーグ・クエノーの最初期録音「フランス・バロック音楽」編。1938年録音のクープラン第3ルソン。1950年録音の第1ルソン。全曲は1955年録音。
クエノーの別トリビュート。1938年の録音がここでは1936年録音表記。
ローランス・ブーレイ最初のクープラン全曲録音。1954年。
上のブーレイの演奏の疑似ステレオ化時1972年頃のレコードジャケット復刻。
アルフレッド・デラーのクープラン全曲。1961年録音。1995年CD化でタリス作品とカップリング。
EMIのフィッシャーディースカウ集成の中に1963年録音のクープラン第1ルソン。
ピエレット・アラリーのクープラン「3つのルソン・ド・テネブル」
Pierrette Alarie sings Couperin "Trois leçons de ténèbres"
François Couperin's "Trois leçons de ténèbres" with Pierrette Alarie and Basia Retchitzka, sopranos; Antoine Geoffroy-Dechaume, organ; and Manuel Recassens, violoncello. From 1954.
1954年の録音がユーチューブに。
ありがたいことです。
アラリーは、モントリオール生まれのソプラノで、1950年代フランスからヨーロッパ圏で活躍したようです。
前後の活躍の中心はアメリカ、カナダだったようです。
レオポルド・シモノーとピエレット・アラリーのクープラン
Léopold Simoneau & Pierrette Alarie sing Couperin!
"Veni sponsa Christi", the "Motet de Sainte Suzanne", by François Couperin. The soloists are Pierrette Alarie, soprano; Léopold Simoneau, tenor; Georges Abdoun, bass. Ernest Bour is the conductor.