笑うバロック展(530) 偏愛してもいい曲(6)ライバルはジェラール・フィリップ

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youtube様様というべき、1959年録音のジェラール・フィリップの朗読版「ルシッドのスタンス」。わたしには判断がつきませんが、シャルパンティエの付曲に沿って語っているように聴こえます(フィリップは当時からシャルパンティエの曲を知っていたと考えられます)。これは素晴らしい朗読だと思います。バロックの歌手たちにとってライバルがジェラール・フィリップというのは、つらいかしら。フィリップは舞台上演の録音も残っていて、そちらの1幕6場のセリフは、抑揚は似たところもありますが、役柄の感情に沿った独白に聴こえます。

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同じころハリウッドでは、別なルシッドが。

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コルネイユの「ルシッド」は今も舞台にかけられます。1999年のフラメンコを導入したコルネイユの「ルシッド」。これも一部youtubeで。フランス語の戯曲ですが、背景はアントニオ・ガデスみたい。

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わたしは90年代に上野学園で、野々下由香里さんで聴いた記憶。

一番古そうな録音は、ルドロワ。

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1996年、レザールフロリサン、ポール・アグニュ盤。

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レーヌは2006年。

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おそらく最新はオビティ盤。

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独特なフランスバロックの高い男声の扱いの変化が。

1885年マスネもオペラ化しています。「ルシッドのスタンス」にあたる部分は1幕2場に。ただルシッドのアリアとしては、3幕3場「君主よ、神よ、父よ」(O souverain, ô juge, ô père)が有名に。

とはいえCDは「世界初録音となった1976年3月、カーネギーホールでの演奏会形式ライブ録音」だけらしい。

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