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コーヒー店訪問 普請中のひと

「諸悪莫作、衆善奉行」
禅問答ではないけれど、つい思い出してしまいます。

2024年5月訪問

いつも感心しながら、肝心の記録を撮り忘れます。仕方ないから、帰途の道々拙いスケッチで記憶を出力。珈琲占野のマスターはこんな絵のようなひとではありません。あくまでわたしの印象。

エケコ人形はおりません。でも「願いをかなえるエケコ人形」を地で歩まれたマスターです。

1回90分のコーヒーと甘味のお席5500円です。わたしは自宅からの交通費15000円。新幹線駅から行き帰り45キロ分はサイトウさんの車に便乗させていただきました。新緑の5月とはいえ高原はまだまだ肌寒く、ほんとうに救われました。
緊張して席に着くのですが、なにより堅苦しさはなく和やかに進行します。よい意味の相席になるかならぬかは、訪ねたわたしたち客しだい、です。少ない茶会参加の経験を思いだしながら、先客にごあいさつ。みなさんわざわざ訪ね来ていますが、いちばん高齢なわたしがいちばん遠方。少しでもマスター夫婦の評判を高めるのに役だったら幸い。

雪下にんじん、山菜の白和え。「雪解け」とでも。

普請中のひとを楽しみにする、そんな感じです。森鴎外に「普請中」という作品がありました。作品のキリっとしたロマネスクなところ、を思い出しました。

寒い土地柄ですが、600から700の標高は抜けの良さになっているのか、コーヒーは爽やかさとなめらかさが増して感じました。変わっていなければ、フジローヤルの1キロ焙煎機を使用しているはず。
完全予約制、月1週間営業。おまかせのみの自家焙煎コーヒー店の行く末は、とても楽しみです。

高原の別荘に移り住んだ若いオーナー夫妻は「発信」も上手だと思います。この記事がその妨げにならないことを願います。








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