笑うバロック展(186) トントントントンバロックトン

「1979年にアムステルダム・バロック管弦楽団を設立。わけてもバッハの宗教曲やモーツァルトの交響曲の演奏・録音を通じて、オリジナル楽器演奏運動の雄となる」「ほかの同傾向の指揮者たちが古楽アプローチでロマン派音楽に進出したのに対し、コープマンは『モーツァルトの死 (1791年) をもって一線を画す』としてベートーヴェン以降の音楽をオリジナル楽器で演奏することに関心を示さず」バッハのオルガン曲全集、カンタータ全集、ブクステフーデ全集を完成させました。

コープマンはピアノには関心を示さず、オルガンとチェンバロをかなり個性的に弾きます。バッハの有名なトッカータとフーガなど好悪二分の好例。基本的にスウェーリンク(1562-1621)、フレスコバルディ(1583-1643)、パーセル(1659-1695)あたりからハイドン(1732-1809)まで。しかし独奏者としてクープランやラモーあたりも無関心。指揮は「魔笛」は早々に録音しましたが、モーツァルトに限らずオペラそのものをあまりとりあげず、モンテベルディにも関心がありません。合唱団の扱いは上手ですが、通奏低音付き以降中心。通奏低音奏者としては目立つ主張する伴奏者。それでも、バロック音楽に対して、やりたいことが尽きない類まれな人物です。

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