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(2017年4月)リ・アンジェリの鳥肌のたつタリス

2015年9月6日ユトレヒト古楽祭のライブ録音。youtubeで聴取。
ボーカルアンサンブル、リ・アンジェリ・ジュネーブによってトマス・タリスの「エレミアの哀歌」を中心にしたコンサート。
タリスは40年間の英国王室礼拝堂に在籍中、カトリックと英国国教会の交替劇を経験しました。応答に当たるモテットでは横吹きのルネサンスフルートを含むリコーダーコンソートと重唱を組み合わせています。時に高音のリコーダーがディミニューションしながらソプラノと合わせます。
ステファン・マクロードがバスを歌いながら指揮するタリスのモテット群はたしかに鳥肌が立つほど美しいものです。
シャインの「イスラエルの泉」のようなマドリガル重唱が大変素晴らしいグループでしたが、このタリスもよく考えられた飽きさせない演奏。かなり以前古楽の本場といわれた音楽祭の一つですが、改めて「とどまっていない」ことを実感しました。アイデアが本質から逸脱して聴こえないのが本当に素晴らしいと思います。違いは「微妙」「精細」なものになるかもしれませんが、日々努力していればアイデアは無限という感じでした。
2016年の同古楽祭では、ローゼンミュラーのモテット集。これも大変素晴らしい演奏でした。20年前はルネサンスとバロックをきちっと両立させる声楽グループは少なかったのですが。

Thomas Tallis
- Lamentations of Jeremiah I
- In pace
- Lamentations of Jeremiah II
- O sacrum convivium
- In manus tuas
- O salutaris hostia
- O nata lux
- Miserere nostri
- Alleluia

Gli Angeli Genève o.l.v. Stephan MacLeod

Hana Blaziková [sopraan]
Aleksandra Lewandowska [sopraan]
Alex Potter [alt]
Robert Getchell [tenor]
Thomas Hobbs [tenor
Jan Kobow [tenor]
Frederik Sjollema [bariton]
Guillaume Olry [bas]
Stephan MacLeod [bas]
Alexis Kossenko [fluit]
Bart Coen [fluit]
Koen Dieltiens [fluit]
Peter De Clercq [fluit]

Opname: 6 september 2015, vanuit TivoliVredenburg in Utrecht tijdens Festival Oude Muziek Utrecht.

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