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笑うバロック(674) サウンド・オブ・ファミリー

20世紀の最後のころ読んだ本。
佐藤俊樹著「不平等社会日本」。
わたしは30半ば、少し厭世的になりました。それでも佐藤先生にはどこか共感していました。佐藤先生、あれからいろいろあったけれど、わが家はなんとか元気にやっています。

この本を読んで以降、思いのほか周囲に「専門職や企業の管理職につく知識エリートたちの階層相続」が多いことに気がつきました。親子3代教諭一家とか、薬剤師一家とか。わが家もその傾向になって、子供が無事に育ちました。そして、気がつけば自分自身が家族の中で、もっとも異質な存在になりました。階層相続の大変さとラクさがすこしわかりました。

動画配信の時代になって、音楽祭の録画など楽しんでいます。そこでは商業用録音がない演奏家と出会うこともしばしば。
つぎの写真は「マッツォッキ」「グラウン」「光る君へ」「ノヴェンバーステップス」と検索していって、なぜか上の方にでてきました。

ロウ・アンサンブル。イギリスのアンサンブルでしたが、イギリスとスペインにルーツが云々と。
やはりいの一番に思い出したのは、ドルメッチ家の一族。

そして失礼な冗談。

兄弟の発展形態。子が同じ階層で活動するためのハードルは低いのではないか、と思われてもいたしかたありません。

兄弟の専門家、いや専門家兄弟でしょうか、もいました。

かのオーストリアでは偉大な先達に遡れます。

遺伝と環境の両方に恵まれることについて、多くを語るのは憚られるのかもしれません。「サウンド・オブ・ミュージック」は遺伝と環境に恵まれたことで、戦争から逃れた家族の話。
「光る君へ」のテーマ音楽を検索していたとき、連想から「砂の器」もよく検索しました。単純にワルソーコンチェルト風で括ったのです。「砂の器」は偏見と差別から逃れた人物の話。思うに映画で流れたワルソーコンチェルト風はもっとも遠い音楽ではないかしら。


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