アーベル親子は二刀流でした。
ガンバとチェロ。当時は二刀流くらいは当たり前でしょうか。
昨年バウが音楽祭でアーベルのチェロ協奏曲をガンバで弾いていました。
カール・フリードリヒは1723年生まれで、2023年が300年祭。
一聴エマニエルよりハイドン寄りと聴こえます。思い込みなのでしょうが、アーベルといえばガンバ無伴奏曲の最後の輝き的イメージ、それと比べると、チェロは穏やかな朝の光といったところ。グラウンのギャラントさや歌謡性もあっさりめかしら。ただナルディーニのような最後まで止められない音楽と聴き取れました。
ハ長調協奏曲は3楽章が2種、aアレグロとbロンド、別バージョン?が収録されていました。ビバルディ風からモーツァルト風への過渡なのかしら。
若い独奏者ブリュノ・ドルプレール。フランス出身、ベルリンの主席とのこと。はじめもうひとりのブリュノくんと間違えました。さしずめベルリンのブリュノとパリのブリュノかしら。
ベルリンのブリュノ氏はキャリア初期、レイハとロンベルクの2チェロ協奏曲をゲーベルの指揮で。おそらく最初の主演がアーベルの様子。20年前突然ホフマンのフルート協奏曲で登場した瀬尾氏を想い出します。