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C.F.アーベルのチェロ協奏曲

アーベル親子は二刀流でした。
ガンバとチェロ。当時は二刀流くらいは当たり前でしょうか。
昨年バウが音楽祭でアーベルのチェロ協奏曲をガンバで弾いていました。
カール・フリードリヒは1723年生まれで、2023年が300年祭。
一聴エマニエルよりハイドン寄りと聴こえます。思い込みなのでしょうが、アーベルといえばガンバ無伴奏曲の最後の輝き的イメージ、それと比べると、チェロは穏やかな朝の光といったところ。グラウンのギャラントさや歌謡性もあっさりめかしら。ただナルディーニのような最後まで止められない音楽と聴き取れました。
ハ長調協奏曲は3楽章が2種、aアレグロとbロンド、別バージョン?が収録されていました。ビバルディ風からモーツァルト風への過渡なのかしら。

(1)協奏曲 ハ長調 WKO 60~チェロ独奏、2本のオーボエ、2本のホルン、弦楽と通奏低音のための(1782) (I.アレグロ・マエストーソ / II.アダージョ・マ・ノン・トロッポ / IIIa.アレグロ / IIIb.ロンドー-テンポ・ディ・メヌエット)
(2)協奏交響曲 変ロ長調 WKO42~オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、2本のオーボエ、2本のホルン、弦楽と通奏低音のための(1775) (I.アレグロ / II.アダージョ / III.アレグロ・マ・ノン・トロッポ) (3)協奏交響曲 ニ長調 WKO43~オーボエ、ヴァイオリン、チェロ、2本のオーボエ、2本のホルン、弦楽と通奏低音のための(1782) (I .アレグロ・マ・ノン・トロッポ / II.アダージョ・マ・ノン・タント / III.アレグロ)
(4)協奏曲 変ロ長調 WKO 52~チェロ独奏、弦楽と通奏低音のための(1755-1759) (I. モデラート / II.アダージョ・マ・ノン・トロッポ / III.アレグロ)

「今日に至るまで、有名な作曲家による音楽の逸品でさえ、その価値に見合う注目を得られなかったり、現代のデジタルアクセスにもかかわらず不当に忘れ去られてしまったりすることが多いのは、常に驚きの種です。ここで紹介するカール フリードリヒ アーベルの 4 つの作品はまさにそのような宝物であり、そのうちの 2 つ、シンフォニー コンチェルタンテ WKO 42 と 43 は、2023 年の作曲家生誕 300 周年を記念して初めてレコード化されます。その理由は、アーベルがガンビストとして、またチェロの作曲家として活躍し名声を博したため、彼がこれら 4 つの重要なチェロ協奏曲を書いたという事実が隠されてきたためでしょう。この録音は、これらの作品にふさわしい評判を回復するのに役立つことを目指しています。」

海外のレーベル情報

メロディの軽快さと明るい雰囲気において、彼の第 2 チェロ協奏曲はハイドンのそれに非常に近い。アダージョは魂がこもっており、協奏曲はソリストの演奏をうまく引き立てる。(BBCミュージックマガジン2023年3月)

若い独奏者ブリュノ・ドルプレール。フランス出身、ベルリンの主席とのこと。はじめもうひとりのブリュノくんと間違えました。さしずめベルリンのブリュノとパリのブリュノかしら。
ベルリンのブリュノ氏はキャリア初期、レイハとロンベルクの2チェロ協奏曲をゲーベルの指揮で。おそらく最初の主演がアーベルの様子。20年前突然ホフマンのフルート協奏曲で登場した瀬尾氏を想い出します。


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