好きな歌 訛りを誇れ「40杯のコーヒー」
「40杯のコーヒー」という歌があることを知り、検索していたらこの人がでてきました。
待ち人来たらずコーヒーを40杯もおかわりしちゃったという訳詞に。
英語の歌詞はもっと「コーヒーカンタータ」の後日談風に聴こえます。
愛する人の帰宅を待って日がな一日コーヒーを40杯もお替りしちゃった、みたい。
この1曲ために購入したCDは本当に「宝石箱」でした。6枚組のCDボックス。
日本の民謡をいくつか。天真爛漫な下町の訛りだと思います。沢村貞子より好感。
「咲子さんちょっと」の「ちょっとちょっときてちょっとまあって」「はいはいはいはいはいはいはい」。「んー」を長く伸ばす声が素晴らしいです。「はははひふへほほほ」というクレしんのような歌詞まで登場。
「ババルー」がちょっとイマ・スマックみたいに聴こえます。作ったドスを効かせた声が、節度があってこれも好感。最近の歌手はファルセット風な声を切り替えながら歌うのがはやりなんでしょうけれど(書いてて、なんて古臭い言い回し)イマ・スマック調のどら声風も見なおしてくださいって感じ。
「新妻に捧げる歌」を聴くと、長生きしていたら今でも若い歌手なんかと一緒に歌えそうかしら。安定感があり、長続きしそうな声なのに、個性があります。個性を保ちながら、時代の要請に対して対応力に柔軟性が感じられます。しなやかで、たくましい、と。
だからといってスター性に欠けるか、といえばイエイエそんなことはありません。大変立派なコメディエンヌですからねフフフ。
インターナショナルな歌謡曲が目白押しで、海外の高級ホテルのダイニングで、ショーを観ているようです。「ジャンバラヤ」「40杯のコーヒー」「ウスクダラ」「スコキアン」「シシカバブ」確かに「ショウほど素敵な商売はない」です。
「スコキアン」はナンシー・グリフィスの「ウエイモ」を聴いたときのような驚き。
大変な人生だったのに、明るい調子の歌が大変説得力があって、ポジティブシンキングなんて、この人には当たり前のことだったように聴こえます。
「バイバイラブ」を初めて聴いたのは、ボブ・フォッシーの「オールザットジャズ」版「バイバイライフ」。フォッシーのは嘘っぽいものでしたが(それがねらいですからいいのですが)、この人にとっては予感的でちょっとかわいそうに聴こえます。
最後の最後にライブ録音の「マイウエイ」。ポジティブシンキングだからっていっても、泣いても笑ってもいいよ、と聴こえます。
ドリス・デイという感じより、個人的にはルチア・ポップに似て見えます。若いころのブロマイド写真を見るとケンさんが惚れるのもまあナルホドと。
40杯のコーヒー
3人娘とかジャンケン娘とかいわれました。