ブラームスがお好き
なぜかしらブラームスは聴き入ってしまう作曲家のひとりです。残念ながら歌曲は未知の領域。大昔、ねちっこくフレーズが長く疲れるなどとも言われました。ブラームスの印象的なメロディがしつこく使われる映画2本。シムノンにブラームス、ピノチェトにワルツ、ともに「説得」されました。
自粛期間ネット上の音楽には救われました。ブラームスも愛聴盤と別な名演との比較を楽しみました。古臭い方法ですが、一部分だけを複数聴くのはネットは重宝です。音が悪いという人もいますが、わたしは「悪耳」なので痛痒感じず。浅い鑑賞では旋律がはっきり聴こえればよいのでなおさら。
ここが好きな旋律です。「f」で盛り上がっていきます。2小節の休止の前なので印象的です。
冒頭もものものしくて好い。
下の4種を聴きました。おそらくみなさんガット弦かしら。弓が弦から離れているのではと思うような区切り方はやはりビルスマが一番決然として聴こえました。低音のもそもそ感ももっともなく、ブラームスはドイツ語で作曲しました的かな。本当はイサーリスよりも美音で朗々と歌う人だと思います。リスト、シェーンベルクの夕べを聴いたので余計に。初期のボッケリーニの協奏曲やメンデルスゾーンのソナタのようにブラームスも弾いてよいような。バッハとバロックとの邂逅が禍しているように、わたしには思えます。イサーリスもブルンスも5弦チェロは不使用の人。ウィスペルウェイは5弦を積極使用。
イサーリスはボッケリーニアルバムはあるが、ビバルディ、CPEバッハの録音はなし。バッハ以外のバロック作品なし。
ブルンスはCPEバッハ1曲は録音あるが、ボッケリーニ、ビバルディの録音はなし。バッハ以外のバロック作品なし。
ウィスペルウェイはビバルディアルバムはあるが、ボッケリーニ、CPEバッハの録音はなし。バッハ以外のバロック作品なし。
ペーター・ブルンスを思い出したのは、フォーレのシチリアーノだったかが大変印象的だったので。ブラームスも好いと。トベルスカヤのピアノも好み。ただピアニストの力量ということでは、ハフが好いです。