笑うバロック展(482) サンチェス「スターバト・マーテル」 [52候補]

憂いと深い祈りが絡み合う非常に美しい音楽ながらもあまり演奏される機会の少ないジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスのスターバト・マーテル。

ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス(1600頃– 1679)は、イタリアの歌手、バロック時代の作曲家。 当時ヨーロッパで有名。彼は1609年から1614年までローマのコレギウムゲルマニコで学びました。1614年にローマのオペラアモールプディコに出演しました。その後、ボローニャとヴェネツィアでキャリアを積み、 最初のオペラ「エルミオナ」は1636年にパドヴァで上演され、彼も歌いました。1636年にウィーンに移り、宮廷礼拝堂でテノールとして雇われました。 1649年、フェルディナント3世の治世中に、アントニオ・ベルタリの下で副カペルマイスターに任命。 ベルタリと協力して、イタリアオペラの定期公演を企画しました。 彼はまた、墳墓(セポルクリ)、宗教音楽、室内楽を作曲しました。1669年ベルタリの死後、カペルマイスターを引き継ぎました。 1673年以降健康不良のため、その任の多くは副マイスターのヨハン・ハインリッヒ・シュメルツァーが引き受けました。 サンチェスは1679年にウィーンで亡くなりました。

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シンプルですが聴き映えのする曲です。8~10分程度。録音も増え。日本人による実演も増えている様子。

2006年、ジャルスキー(CT)。下の再発売盤を誤認購入した人が怒りのレビューをあげていました。

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2008年、メナ(CT)。

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2010年、リアル(SP)。

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2017年、ド・ヴィルトレ(SP)

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2018年、グールド(SP)

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2018年、小林(SP)

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2018年、福井(T)。サンチェスがテナーでしたので、福井さんがオリジナルかも。

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日本のバブル期、カウンターテナーが一時代を築き、90年後半から映画の影響もありカストラート・レパートリがメゾの時代にシフトさせ、最近ではハイテナーとして活動する歌手も増えつつ、カストラートブーム以降の技巧的ソプラノも増え。

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