デュレンマットを文庫本で読む「失脚/巫女の死」

デュレンマットの小説を読みました。
作中に3つのタバコが登場、気になって調べたら実在したみたい。
好みのタバコによってキャラクターを表現する、豊かな時代でした。
前掲の「コンビニ人間」のミニマルさの対極かしら。
「オルモンド・ブラジル・10」「バルカン・サブラニエ」「ブリッサゴ」。

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さらに気になって調べていったら、バンクーバーのシティシガーのサイトに。好感のもてる店。
カナダは先入観のない正直な雰囲気がありますね。
タバコのカスタムブレンドってどんなものなのでしょう。
東京にもシガーバーなるものがあるらしい。一体どんなものなのか一度行ってみたいもの----そのうち勇気を出して行ってみようっと。

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ずっと昔お会いした方で、キューバの「オイヨデモンテレイ」というのを愛飲している人がいました。
仕事で訪問したハバナで大量に購入してスーツケースに詰めて持ち帰った記憶が。結局その方は風呂場に保管しつつ、すべて飲み切る前に他界したのでした。その偉い方が嗜んでいたせいか、その職場も喫煙には柔軟に対応していたと記憶しています。その方が亡くなり、継承者の方はおそらく無煙な方です。イギリス育ちで微妙な家具の位置や照明の具合にはセンスを発揮されるらしいけれど、その部屋には揺蕩う煙はなく、おそらくはヨーロッパが培ったひとつの豊かさを失ったはず。かなり経済的豊かさがないと嗜むことができない、のは間違いありません。

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