2016年4月記、協奏曲はアルプスを越えて
「Conversed Monologue」というタイトルのCD。「ひとり語り」とでも。ファンタスティクスという若いトリオが、それぞれ独奏した協奏曲集。
副題が「The concerto: an Italian export north of the Alps」イタリアからアルプス以北へ輸出された「協奏曲」とでも。
Fantasticus XL
Rie Kimura Baroque violin----Jean-Marie Leclair (1697-1764) Concerto for Violin in G minor, Op. 10, No. 6
Robert Smith viola da gamba----Johann Gottlieb Graun (1703-1771) Concerto for Viola da Gamba in C major GraunWV A:XIII:2
Guillermo Brachetta harpsichord----Wilhelm Friedemann Bach (1710-1784) Concerto for Harpsichord in F major, BR C13 / Falck 44
グラウンはハ長調協奏曲初登場のはず。カテゴリAです。下記の①だと思います。とするとこれでグラウンの協奏曲はすべて聴けることになります。
実演はギエルミの動画がどこかに1楽章分アップされていました。もう日本人でも弾ける人弾いた人がいてもおかしくないけれど----。
①ハ長調 (当盤) GraunWV A:XIII:2
②ニ短調(ギエルミ2010録音)+スオナール・パルランテ
③イ短調(ギエルミ1997録音)+リモージュ・バロック / (フライハイト2011録音)+ベルリン古楽アカデミー
④イ長調(ギエルミ2002録音)+ウイーン・アカデミー
⑤イ長調(ギエルミ2005録音)+ガルデリーノ
⑥ニ長調(パンク1987録音)+ベルリン古楽アカデミー
⑦ト長調(パール1997録音)+アンサンブル・サンスーシ GraunWV Av:XIII:36
(追記2021年5月----上記の①から⑦の7曲以外に「ヘ長調」があるようです。)
演奏のロバート・スミスは、2012年ケーテン・バッハ・アーベル・ガンバ・コンペティションの第1位とオーディエンス賞もとった人の様子。アムスでミネケ・バン・デル・ヴェルデンに、バーゼルでバンドルフォの薫陶を受けた、と。アマゾンで予約してみましたが、レコード会社のサイトでダウンロードするとMP3が9.99ドル。解説などはpdfでオープンに。
My Viola da Gamba was built for me in Milan in 2010 by Pierre Bohr. It is a 7 string Colichon model.
楽器はコリション・モデル。写真はテレマンの協奏曲だと思います。