2012年7月20日。時節柄なんとも景気を高揚させるような記事を読みました。
この記事のコーヒー屋さんのところで飲んだコーヒーが大変美味しく、あんな材料が手に入るなら取引したい----という人たちがいっぱいでるのでしょうか。
わたしは先日、伊那谷の富永農園さんを訪問しました。猛暑でブルーベリーとサクランボの収穫を急いでいました。
そんな中、ていねいに見せていただき、ブルーベリーを品種ごとに手摘みして試食させてくださいました。良質な熟度のブルーベリーは、甘みが強めで酸味がとてもソフトでした。香りは揮発性の高い香りが強めで、ブドウよりややメロンより。もうひとつ、熟度がいまひとつのものも試食。こちらは、酸味がスパークして、よくいえばシャンパンみたいといえなくもありません。香りはブドウの皮の香りが強く、これもよく言えば赤ワインのような、といえなくもない。不味くないという表現も、やはり言った者勝ちの世界のようです。どちらのことを「ブルーベリーのような」というかは、言った人のセンスと、体験経験の集積如何によります。
このコーヒー屋さんは、どうも典型的な「現代の日本が望む」人材と思います。思いますが、このコーヒー屋さんは、誰にコーヒーを楽しんでもらうためにがんばっているのか、よく考えてみないといけないように感じます。捉えようでは、いよいよ軽井沢という地域(軽井沢に「地域」があるかどうかは難しいところですが)を離れ、ユニクロ化しようということかと読めます。だとすると、このコーヒー屋さんの東京進出は、「どこにも根を持たない人間」の初めの一歩なのかもしれません。
(個人の感想) 日商5万円から、日商230万円にということです。店舗の日商が増え、店舗自体も増え5軒で仮に合計日商100万円達成していると計算したら、残りは卸売部門でしょうか。1キロ2000円から3000円程度で取引して、1日500キロから販売している計算。売上がコーヒーに特化していることを想定すると、ですが。
(個人の感想) 有能なコンサルタントが「バスに乗り遅れるな」と囁いているのかしら。アメリカのバスの方が早く目的地に着きます、と。日本のバスはガラパゴスのバスだ、と。君がアメバスで颯爽と走れば、みな乗り遅れまいと必死についてくるでしょう。
(個人の感想) 生豆仕入用には、毎月の返済が50万円くらいになりそうです。開店資金は、毎月20万円らい。日商230万円の企業なので、軽い軽いなのでしょうか。4000万円で30トン買ったと計算すると、1キロ1300円くらい。拠点地域の全域に店舗展開し掌握し、大都市へ店を構え、というのがアメリカのサードウエーブスタイルですか。
(個人の感想) 熱心だけれど、実績はどうでしょう。立派に結果を残していると解釈する人たちもいますし、あれだけ入れ込んでどうして優勝できないのかと批判する人たちもいます。さらに言えば、このもっとも経費がかさむ人材育成の費用は、誰が出しているのでしょうか。特別スポンサーがついていると良いのですが。かっこよくお客様ひとりひとりの1杯1杯がスポンサーということでしょうか。だとすると、このコーヒー屋さんのお客様は、投資の配当や恩恵がしっかりあるのかどうか、目を光らせておかないと。