おそらく1970年代後半、写真はアラン・カーティスと。どちらかというと花のない演奏家でしょう。
バッハは望まれるかもしれませんが、彼女向きではないように思います。でも彼女はいつかからいつかまで、ビルスマ夫人でした。そしてちょっと独特でユーモラスといえる旋律の歌い方が似てないかしら。ビルスマときたら二人の夫人に囲まれてよく演奏していたわけです。内助の功の似た二人。古楽のコンマスとしては、アーノンクール夫人、レオンハルト夫人などいますが、彼女はその意味ではブリュッヘン夫人でした。
擬音効果にあふれたCDも18世紀オケ活躍時代の産物。かなり早期にバッハもコレルリも卒業していた彼女はバイオリンのユーモラスな面を伝えました。
ウッチェリーニはイタリア語で「小鳥」を意味するらしいので、うってつけ。彼女の書いたウッチェリーニに関するエッセイがありました。マルコ・ウッチェリーニは、現代作品を開拓し続けるリコーダー奏者、鈴木俊哉氏が選ぶ数少ないバロック音楽のひとつ、として実演に接した経験があります。鈴木さんのリコーダー演奏は、実は下記のジェミニアーニの言葉のとおりではないか、と思います。
ファン・ダールのエッセイを翻訳したのは、おそらく招聘元アルケミスタの代表の方だと思います。情熱のある方でした。活躍されているとよいのですが。