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実演の記録 2021夏、テネブル オクシタニー・7ナイト7ルソン (第2夜クープラン)


2021年7月18日にナルボンヌのサン ジュスト エ サン パストゥール大聖堂で行われました。
クープランのルソン・ド・テネブルは、彼の音楽的思考に無限の柔軟性をもたらし、ラテン語テキストのイントネーションとリズムに従う韻律をつくりました。クープランは、エレミアの嘆きに彼自身の憂鬱を加え、素晴らしい内面性を表現しました。詩人であり瞑想的な音楽家のペンから生まれた最も哀しく感動的な音楽です。


Programme
FRANÇOIS COUPERIN
Leçons de Ténèbres

Les Timbres レ・タンブル
アナ・バヨディ・イール Hanna Bayodi-Hirt, soprano
エロディ・フォナール Élodie Fonnard, soprano
Josh Cheatham, viole de gambe
ジュリアン・ウォルフ Julien Wolfs, direction et orgue

CAMPRA - Cum invocarem (Motet à deux voix)
DANDRIEU - Plein Jeu (Livre I, Suite II)
COUPERIN - Première Leçon (À une voix) Fonnard
MARAIS - Plainte (Livre III)
COUPERIN - Seconde Leçon (À une voix) Bayodi-Hirt
MARAIS - Les Voix humaines (Livre II)
COUPERIN - Troisième Leçon (À deux voix)


レ・タンブルは、2009年にブルージュ国際古楽コンクール室内楽部門にて優勝という経歴のアンサンブル。
ただ声楽を伴うクープランの名曲をレパートリとしてどの程度演奏回数があるかよくわかりません。アナ・バヨディ・イールは20年の古楽キャリア。フォナールは10年ほど。昨今のクープランのルソンのラテン語発音はしっかり踏襲しています。ソロの歌いくちは対照的です。わたしの耳には、二人とも少し不安定に聴こえました。
それでも、2声の第3ルソンは、響いているだけでうっとりします。この曲の「区切り」をどこでいれるか、ライブだと「アルファベット+哀歌の一節」の繰り返しのようなのですが、明確に楽章で分かれているわけではないので、作品全体が盛り上がる文脈が途切れてしまうことも。序の部分の「哀歌はじまる」から結びの「エルサレムよ」の手前までの休符ではない休止の間のとり方でずいぶん印象が変わるものだと思いました。
3つのルソンともにいえることですが、間どりの相性があうと、「エルサレム」の出だしの声が響くや鳥肌がたつものです。


petite pause プチポーズ

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