笑うバロック(671) 二刀流のスカルカ
ギヨンのラメント集のCDのカバー写真を撮影したスカルカのチェロ組曲を聴きました。好印象。魔法使いの嫁がでてきそうな写真。
コワンのお弟子さんみたい。コワンの演奏はあまり惹かれるものがありませんが、酒井さんとかこのスカルカ氏とか好感。
スカルカ氏の写真を見ながら音楽を聴いていると、説明はいいから見て見て、聴いて聴いて、と問いかけられている気がしてきます。思わぬ間とか、フレーズの区切り方などは好みが分かれるかもしれません。ここ難しいのでちょっとゆっくり演奏しますね、みたいな雰囲気わたしは好いと思います。
お国柄とか安易にいえないのですが、シュベイクの国のユーモアが香ってくる感じ。映画好きなので、プルデチカとかリプスキーとかの系譜、と勝手に解釈します。特殊効果が発展して、アニメと実写の区別があいまいになっているようです。1981年製作の「ドラゴンスレイヤー」という映画があり竜退治ものとして気に入っていますが、その後はCG化が進みショーン・コネリーやカンバーバッチが演じるように。わたしの好きな「クーキー」がCGになったら、「トイストーリー」になるのかしら。スカルカ氏の演奏は「クーキー」寄りです。とすると「トイストーリー」はマ氏かしら。
少量多品種製造になって販売点数が増え、デジパックが増えてカバーの工夫が目立つようになって、サバールのように豪華解説付きCDだか、CD付き豪華本だか区別がつかないものをあらわれ、もしかするとスカルカ氏のような二刀流のひとも増えているのかもしれません。