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笑うバロック(682) エイヴィソン、ホワイトな評論家作曲家

エイヴィソン。Charles Avison (1709-1770)ニューカッスル・アポン・タインで生没。
評論家にして作曲家というべきか、作曲できる評論家なのか。
なかなかの郷土愛も。
それでふと思い至ったのが、ケン・ラッセルのテレビ用作品「エルガーの肖像」です。
あのアクの強い監督が淡々と綴っています。エルガーの音楽もそうなのかも。そして、チェロ協奏曲。
エイヴィソンにはガースがいました。なんとなく符合が面白く。

ケン・ラッセルのエルガー

ウクライナルーツのPavlo Beznosiuk (パブロ・ベズノシウク)が、エイヴィソン・アンサンブルを率いてたくさん録音。タニクリフのチェロでガースの協奏曲も。ガースのチェロ協奏曲がまた、1曲ずつ「○○○風」とつけられそうな作品集でご愛嬌です。

「合奏協奏曲」の系譜と、イギリスのクラシック音楽の伝統の独自性を語る上で、欠くべからざる位置があるようです。
ジェミニアーニに習い、スカルラッティを編曲し、ヘンデルを高く評価し、今様に「ホワイト」に振る舞ったように感じます。評論家作曲家というのは、いかにもイギリスらしい----とは言い過ぎなのでしょうか。
イギリスといえばエイヴィソン。なんとなく趣味のよい音楽に聴こえてきました。

わたしにとってイギリスといえば、スティッキー・トフィー・プディング。好物です。エイヴィソンは淡白すぎる印象。ヘンデルの方がイメージあっているかもしれません。

最初に食べたとき、もっとすごいドロドロネバネバ姿でした。
小学生のとき観たヘドラを想い出しました。評論家は審美眼と社会性が要求されるかなあ、だとするとスティッキー・トフィー・プディング、ヘドラ、エイヴィソンはお似合いかもしれません。


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