2012年ブルータスで、コーヒーの進化論という特集。実は細かく読んでいません。食指が動かないのです。
たとえば次のようなことがいいたいのかしら。
「生物は共通祖先から進化し、多様化してきた。」多様化を称賛的に表している、というような。
ガラパゴスフィンチが、多様性の祝祭なのかしら。ガラパゴスフィンチが、文化のテロワールがあることを表すというような、暗喩かもしれませんが。
それともミームのこと?
このミームに誰かが爆弾を仕掛けたのでないことを祈ります。
なけなしの資金を使って、また借金をして、独立自営を目指して開業する個人事業主の「志」を食い物にするような「人の志を操るウイルス」でないことを、願います。
より大きな資本が、末端の最終消費者に向かって個別に宣伝する代わりに、個別に普及啓蒙しようとする個人の意志を唆して、いいだけ普及させ、ある程度できたところで、その開拓された市場を丸ごと搾取するような構図、商店街の中にコンビニ転業者を増やして商店街を内側から滅ぼすような毒、やはりウイルスでしょうか。
ブルータスは、このウイルスに加担しているのでしょう。こうした、隣の芝生をちらつかせて、不安を煽り、あたかも進化したものが既にあり、それがかなり浸透し、今はそれがトレンドで、それを追いかけないと失敗する、という宣伝の片棒担ぎです。
この雑誌に載っているようなお店のやっていることの一例として、下記のような一種の競技会、いやゲーム、です。自己啓発的で商売としては無責任なもの。プロの1位がアマの6位という判定が何を意味するのか。もちろん、現在のワインの世界でも「パリスの審判」のようなことはよく起こるらしい。