笑うバロック(667) ビーバー、ヴェストホフとヴァルターで「3『゛』」 [63候補]
「゛(だくてん)」は、----かつては「◌゙」のほかに点が3つ、4つのものや、丸を2つ書く記号も使われて----いたそうです。
ヴァルターをとりあげようと検索すると、「3大バイオリニスト・イン・17世紀ドイツ語圏」みたいにして、ビーバー、ヴェストホフと共に並びます。面倒なのは、「3B」でも「3W」でもなく、「B+2W」というわけ。
イメージの問題なのか、ビーバーより耳にやさしく聴こえます。妙技性より歌謡性に偏っているという印象です。ビーバーと違って「ミステリー」でも「ロザリー」でもない、スコルダトゥーラでもなさそう。ビーバーはなぜか聴く前に緊張を強いられる感じです。クリスマスの活人画を見るような印象。ヴァルターのある意味「奇想の系譜」のような「かっこう」「おんどりめんどり」はすこしリラックスできます。
この手の「奇想の系譜」はバロック全体を通して連綿と続いています。「かっこう」は多いと思います。なによりビーバーも物まねカタログがあります。